浜松市障害者就労支援センター「ふらっと」徹底活用ガイド:あなたの「働きたい」をカタチにする第一歩

はじめに:「働きたい」その想い、一人で悩んでいませんか?

「そろそろ働きたいけど、何から始めればいいかわからない」「今の職場で人間関係に悩んでいる」「自分の障害や病気のことを、どう伝えたらいいんだろう…」

浜松市で暮らし、働き方についてこのような不安や悩みを抱えているのは、あなただけではありません。障害や病気と向き合いながら自分らしいキャリアを築くことは、時に孤独で、険しい道のりに感じられるかもしれません。

しかし、浜松市には、そんなあなたの「働きたい」という想いを力強くサポートしてくれる公的な相談窓口があります。それが、浜松市障害者就労支援センター「ふらっと」です。

この記事では、「ふらっと」がどのような場所で、どうすればあなたの未来のために最大限活用できるのかを、具体的なステップと最新情報と共にご紹介します。一人で抱え込まず、まずは信頼できる専門機関の扉を叩くことから始めてみませんか。

浜松市障害者就労支援センター「ふらっと」とは?

「ふらっと」は、その名の通り、誰もが気軽に立ち寄れる場所。浜松市が医療法人社団至空会に委託して運営している、障がいのある方のための就労に関する公的な総合相談窓口です。就職活動の入り口から、就職後の定着支援まで、あなたの「働く」に関するあらゆる段階を無料でサポートしてくれます。

「ふらっと」の基本情報:誰が、何を、どうやって?

「ふらっと」を理解するための基本情報をまとめました。利用を検討する際の参考にしてください。

対象者 浜松市内にお住まいで、病気や障がいがあり、現在仕事をしている、またはこれから働きたいと考えている方。障害者手帳の有無は問われません。ご本人だけでなく、ご家族や企業担当者からの相談も受け付けています。
費用 相談や支援にかかる費用はすべて無料です。
役割 就労に関する悩みを聞き、必要な情報を提供し、ハローワークや医療機関、専門の福祉サービス事業所など、適切な機関へ繋ぐ「ナビゲーター」の役割を担います。
注意点 「ふらっと」は相談と支援が中心であり、ハローワークのように直接仕事の斡旋(紹介)を行う機関ではありません。しかし、求人探しに同行してくれるなど、就職活動を力強くサポートしてくれます。
所在地 〒431-3111 浜松市中央区中郡町474
連絡先 TEL: 053-589-3028 / FAX: 053-589-3023
受付時間 9:00~17:00 (土日祝休み)
アクセス 遠州鉄道 西ヶ崎駅より徒歩約7~10分。東名高速道路 浜松ICより車で約15分。
ふらっとへのアクセスマップ
浜松市障害者就労支援センター「ふらっと」へのアクセスマップ。遠州鉄道西ヶ崎駅が最寄りです

具体的な支援内容:相談から同行支援まで

「ふらっと」では、一人ひとりの状況に合わせた、きめ細やかな支援を提供しています。具体的にどのような悩みを相談できるのか、例を見てみましょう。

  • 就職前の悩み:「自分にはどんな仕事が向いているんだろう?」「履歴書の書き方がわからない」「一人でハローワークに行くのが不安」
  • 就職活動中のサポート:ハローワークや企業面接への同行支援、履歴書・職務経歴書の添削など。
  • 就職後の悩み:「働き始めたけど、職場の人間関係がうまくいかない」「体調管理と仕事の両立が難しい」
  • 生活面のサポート:安定して働き続けるために、生活リズムの整え方や金銭管理など、仕事に伴う日常生活の相談にも応じてくれます。

このように、「ふらっと」は単なる相談窓口に留まらず、具体的な行動を後押ししてくれる伴走者として、あなたの側に立って支援してくれます。

「ふらっと」利用の3ステップ:相談から次の支援へ

では、具体的にどのように「ふらっと」を利用すれば、スムーズに次のステップへ進めるのでしょうか。ここでは、相談から専門機関への接続までの流れを3つのステップで解説します。

ステップ1:まずは電話で予約を

最初のステップは、電話をかけることです。「ふらっと」は来所相談を基本としており、事前の連絡が必要です。いきなり訪問するのではなく、まずは電話で「就労のことで相談したい」と伝え、相談日時を予約しましょう。この一本の電話が、あなたの未来を拓く大きな一歩になります。

電話番号: 053-589-3028
受付時間: 9:00~17:00 (土日祝休み)
浜松市障害者就労支援センターふらっと 公式情報

ステップ2:初回の相談で想いを整理する

予約した日時に「ふらっと」を訪れ、相談員との面談が始まります。緊張するかもしれませんが、心配は無用です。相談員はあなたの話をじっくりと聞き、秘密を厳守してくれます。現在の状況、不安に思っていること、将来の希望などを、自分のペースで話してみましょう。うまく言葉にできなくても、相談員が丁寧に気持ちを整理する手伝いをしてくれます。

ステップ3:専門機関への「橋渡し」

相談を通じて、より専門的な訓練やサポートが必要だと判断された場合、「ふらっと」はあなたに合った機関へ「橋渡し」をしてくれます。例えば、一般企業への就職を目指すためのトレーニングを行う「就労移行支援事業所」や、障害のある方の求人を専門に扱うハローワークの窓口など、具体的な次のステップへと繋げてくれるのです。

広がる就労の可能性:福祉サービスから一般就労へ

「ふらっと」のような相談窓口をきっかけに、多くの方が専門的な就労支援サービスを利用し、一般企業への就職という目標を達成しています。厚生労働省のデータによると、就労移行支援などの福祉サービスを経て一般企業へ就職する人の数は年々増加傾向にあります。

2023年度(令和5年度)には、全国で26,586人が就労系の障害福祉サービスから一般企業へと移行しました。これは、制度が始まった2003年度(平成15年度)の約20倍以上にあたる数字です。このデータは、適切な支援を受けることで、多くの人が社会で活躍できる可能性を秘めていることを力強く示しています。

出典: 大和総研「障害者就労支援の新展開(2025年7月4日)」の図表を基に作成

浜松市においても、製造業、サービス業、IT、農業など多様な産業があり、就労移行支援事業所も大手から地域密着型まで様々です。こうした環境は、一人ひとりの希望や特性に合った職場を見つける上で大きな強みとなります。

【2025年10月開始】新制度「就労選択支援」とは?

障害者就労支援の世界は、2025年10月に大きな転換点を迎えます。それが新制度「就労選択支援」の開始です。これは、就労移行支援や就労継続支援(A型・B型)といったサービスを利用する前に、「自分に本当に合った支援は何か」を見極めるための、短期集中のアセスメント(評価)サービスです。

なぜ今、就労選択支援が必要なのか?

これまでの制度では、本人の希望や適性が十分に把握されないままサービス利用が始まり、結果として「思っていたのと違った」というミスマッチが起こるケースがありました。就労選択支援は、こうした課題を解決するために創設されます。

この制度は、障害のある方本人が、様々な関係機関からの断片的な情報に惑わされることなく、客観的な評価に基づいて、納得のいく進路を選択できるよう支援することを目的としています。

就労選択支援のイメージ図
就労選択支援のイメージ。本人を中心に、市区町村や相談支援事業所など多様な機関が連携して最適な支援を探す(出典:厚生労働省資料)

就労選択支援の具体的な流れ

就労選択支援は、おおむね1ヶ月程度の短期間で、以下の流れに沿って行われます。

  1. アセスメントの実施:面談や簡単な作業体験を通じて、本人の得意なこと、必要な配慮、希望する働き方などを整理します。
  2. 多機関連携会議の開催:本人、家族、相談員、ハローワーク担当者などが集まり、アセスメント結果を共有し、今後の方向性について話し合います。
  3. アセスメントシートの作成:会議での議論を踏まえ、評価結果を一枚のシートにまとめます。これは、その後のサービス利用計画を作成する際の重要な基礎資料となります。
  4. 適切なサービスへの接続:アセスメント結果に基づき、就労移行支援、就労継続支援、あるいは直接の一般就労など、最も適した道筋が提案されます。

この新制度により、支援の「入口」の質が高まり、一人ひとりがより納得感を持ってキャリアの第一歩を踏み出せるようになると期待されています。

就労選択支援の流れの図
就労選択支援のプロセスフロー。アセスメントから多機関連携会議、事業者との連絡調整までの一連の流れを示す(出典:厚生労働省資料)

よくある質問(FAQ)

Q1. 障害者手帳がなくても相談できますか?

はい、できます。「ふらっと」をはじめ、多くの就労支援サービスでは、障害者手帳の有無は必須条件ではありません。医師の診断書や意見書、あるいは自立支援医療受給者証などがあれば、サービスの対象となる場合があります。手帳がないからと諦めずに、まずは相談してみてください。

Q2. 相談や利用にお金はかかりますか?

「ふらっと」での相談は完全に無料です。また、その後に利用する可能性がある就労移行支援などの福祉サービスも、前年度の世帯所得に応じて自己負担額が決定されますが、厚生労働省のデータによれば、利用者の約9割は自己負担なし(無料)で利用しています。

Q3. 現在、仕事を休職中ですが相談できますか?

はい、相談できます。すでに働いている(休職中を含む)方の、職場復帰や働き続けるための相談も「ふらっと」の重要な役割の一つです。また、自治体の判断によっては、休職中の方でも就労移行支援サービスを利用できる場合がありますので、まずは状況を伝えてみることが大切です。

Q4. 家族や会社の担当者が相談することも可能ですか?

はい、可能です。ご本人だけでなく、ご家族や、障害のある従業員の雇用について悩んでいる企業の人事担当者などからの相談も受け付けています。

まとめ:最初の一歩を踏み出そう

「働きたい」という気持ちは、あなたの未来を切り拓くための大切なエネルギーです。しかし、そのエネルギーをどの方向に向ければ良いのか、一人で判断するのは難しいものです。

浜松市障害者就労支援センター「ふらっと」は、そんなあなたのための羅針盤です。ここで専門の相談員と話すことで、漠然とした不安は具体的な目標に変わり、進むべき道筋が見えてきます。そして、就労移行支援事業所のような専門機関へと繋がることで、あなたの「働く」可能性は大きく広がります。

この記事を読んで、「少し話を聞いてもらおうかな」と感じたなら、ぜひその気持ちを大切にしてください。「ふらっと」への一本の電話が、あなたらしい働き方を見つけるための、最も確かな第一歩となるはずです。

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