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はままつ就労支援情報障害のある方が就職活動を行う際、「自分に合った仕事が見つかるだろうか」「職場で必要な配慮を得られるだろうか」といった不安を感じることは少なくありません。しかし、浜松市には障害者雇用に積極的に取り組み、誰もがその人らしく能力を発揮できる環境づくりを進めている「優良企業」が数多く存在します。
この記事では、そうした企業の目印となる「静岡県障害者就労応援団」の制度を紹介するとともに、浜松市で活躍する具体的な企業事例を深掘りします。これらの情報を知ることは、あなたの就職活動における新たな選択肢や希望を見つけるきっかけとなるはずです。自分らしい働き方を実現するため、まずはどのような企業があるのかを知ることから始めてみましょう。
障害者雇用に前向きな企業を見つける上で、非常に参考になるのが「静岡県障害者就労応援団」登録制度です。これは、静岡県が障害者雇用に実績のある企業等を登録し、そのノウハウを他の企業や地域に広げていくことを目的とした制度です。
静岡県では、障害者雇用に実績のある企業等に「静岡県就労応援団」として登録していただき、職場見学や職場実習の受入れ、又は、障害者雇用を検討している企業からの採用・職場定着に関する相談、福祉施設からの授産製品の販売に関する相談等に対する助言などの活動にご協力いただいています。
応援団に登録された企業は、自社の経験を活かして、以下のような社会貢献活動を行います。
これらの活動は、県全体の障害者雇用のレベルを引き上げる上で重要な役割を担っています。
応援団として登録されるためには、厳しい要件をクリアする必要があります。県の要綱によると、主要な条件は以下の通りです。
つまり、「静岡県障害者就労応援団」に登録されている企業は、長期間にわたり安定して障害者雇用を継続し、法律で定められた基準を上回る実績を持つ企業であることの証と言えます。
優良企業を見ていく前に、まずは浜松市全体の障害者雇用の状況を把握しておきましょう。静岡県全体では、民間企業における障害者の実雇用率は12年連続で過去最高を更新し、令和6年(2024年)には2.43%に達しています。特に精神障害者の雇用が大きく伸びているのが特徴です。
一方で、公的機関に目を向けると、課題も見えてきます。
浜松市が公表している障害者任免状況によると、市長事務部局では法定雇用率を概ね達成しているものの、特に教育委員会では長年にわたり法定雇用率を下回る状況が続いています。
令和6年度のデータでは、浜松市教育委員会の実雇用率は1.57%であり、法定雇用率の2.70%に対して41.0人分の不足が生じています。この状況は改善が見られず、静岡労働局から3年連続で適正実施勧告を受けているとの報道もあります。
このような状況は、障害のある方が活躍できる場が一部ではまだ不足していることを示唆しています。だからこそ、法定雇用率を大きく超え、さらに障害のある社員が働きやすい環境づくりに積極的に取り組む「優良企業」の存在が、地域にとって、そして就職を目指す当事者にとって、非常に大きな意味を持つのです。
ここでは、「静岡県障害者就労応援団」に登録されている浜松市内の企業の中から、特に参考となる取り組みを行っている3社をピックアップしてご紹介します。これらの企業は、浜松市からも「障がい者雇用優良事業所」として表彰されるなど、高い評価を受けています。
浜松市中央区に拠点を置く京丸園株式会社は、「農福連携」のトップランナーとして全国的に知られています。同社は「農業経営における幸せの追求」を掲げ、障害の有無や年齢に関わらず多様な人材が活躍する「ユニバーサル農園」を目指しています。
京丸園の取り組みの特色は、単なる「人手不足対策」ではなく、障害のある方を経営を支える重要な「パートナー」と位置づけている点です。具体的な取り組みとして、以下のような点が挙げられます。
「障害者が働ける現場は、誰にとっても働きやすい現場」という同社の考え方は、多くの企業にとってのモデルとなっています。
株式会社レンティック中部は、リネンサプライや介護用品レンタルなどを手掛ける企業です。同社は早くから障害者雇用に積極的に取り組み、浜松市から優良事業所として表彰された際には、「さまざまな教育等を通して、障害者を働くひとりの戦力として育て、いろいろなことに挑戦させている」点が評価されました。
同社は障害者雇用をさらに推進するため、特例子会社「株式会社中部リネンサポート」を設立しており、組織として障害者雇用に取り組む強い意志がうかがえます。また、地域の障害者雇用促進セミナーで事例発表を行うなど、そのノウハウを地域に還元する活動も行っています。
浜松市浜名区にある三実精工株式会社は、精密金属加工を手掛けるメーカーです。同社は「静岡県障害者就労応援団」の登録企業であり、障害者雇用促進セミナーを開催するなど、積極的な活動で知られています。
同社の理念は「多様性と共生の職場づくり」。国籍や雇用形態、障害の有無に関わらず、個々の「人となり」を重んじる採用方針を掲げています。障害のある社員も、軽作業から専門的な金属加工のオペレーターまで、本人の向上心や適性に応じて様々な業務に取り組んでいます。
どんなに立派な設備やシステムがあっても、それを活かすのは人に他なりません。だから三実精工は、人物重視の採用方針と入社後のひとづくりに力を入れています。(三実精工株式会社 採用サイトより引用)
支援機関や支援学校との定期的な連携によるサポート体制を整え、着実に技術を身につけながら社会人として成長できる環境を提供している点は、製造業での就職を目指す方にとって大きな魅力となるでしょう。
紹介したような優良企業で働くためには、どのような準備やステップが必要なのでしょうか。浜松市には就職を目指す障害のある方を支える多様なサービスや機関が存在します。これらを活用することが、希望の職場への近道となります。
就労移行支援は、一般企業への就職を目指す障害のある方(原則18歳~64歳)が、就職に必要な知識やスキルを身につけるための訓練やサポートを受けられる福祉サービスです。浜松市内にも、多くの就労移行支援事業所があります。
これらの事業所では、以下のような多岐にわたるサポートを提供しています。
浜松市内には、特色ある多くの事業所が存在します。まずは見学や相談から始めて、自分に合った事業所を探すことが重要です。
就労移行支援事業所に加えて、浜松市には公的な相談窓口や独自の支援事業も充実しています。
これらの機関は互いに連携しており、一人ひとりの状況に応じた最適なサポートを提供してくれます。どこに相談すればよいか分からない場合でも、まずは一つの窓口に連絡してみることをお勧めします。
この記事では、浜松市における障害者雇用の現状と、「静岡県障害者就労応援団」に代表される優良企業の存在、そして就職を支えるサポート体制について解説しました。
京丸園やレンティック中部、三実精工のような企業は、障害のある方を単なる「支援の対象」ではなく、共に会社を成長させる「価値ある人材」として捉えています。こうした企業が増えることは、障害の有無にかかわらず誰もが働きやすい社会の実現につながります。
就職活動は一人で抱え込むと、不安が大きくなりがちです。しかし、浜松市にはあなたの「働きたい」という気持ちを応援してくれる企業と、そこへ繋いでくれる専門の支援機関が数多くあります。就労移行支援事業所などの専門機関に相談することは、自分に合った職場を見つけるための、そして自分らしく働き続けるための、最も確実な一歩です。ぜひ勇気を出して、相談の扉を叩いてみてください。
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