はじめに:浜松市の障害者手当制度とは?
浜松市では、障害のある方々が地域で安心して自立した生活を送れるよう、経済的な負担を軽減するための様々な手当制度が設けられています。これらの制度は、国が定める全国一律の制度に加え、浜松市が独自に実施している手厚い支援策も含まれており、障害の状況や生活環境に応じて多角的なサポートを提供しています。
障害者手当は、日常生活で特別な支援を必要とする方やそのご家族の経済的基盤を支える重要な制度です。しかし、これらの支援の多くは「申請主義」、つまりご自身で手続きをしなければ受給できません。
この記事では、「どのような手当があるのか」「自分は対象になるのか」「いくらもらえるのか」「どうやって申請すればいいのか」といった疑問を解消するため、浜松市で利用できる障害者手当制度を網羅的に、そして分かりやすく解説します。ご自身やご家族が利用できる制度を見つけ、生活をより豊かにするための一助となれば幸いです。
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浜松市で利用できる主要な障害者手当一覧
浜松市で利用できる主な手当は、国の制度と市独自の制度に大別されます。まずは全体像を把握しましょう。以下の表は、各手当の対象者と支給額の概要をまとめたものです。
| 制度区分 | 手当名称 | 主な対象者 | 支給額(令和7年度) |
|---|---|---|---|
| 国の制度 | 特別障害者手当 | 20歳以上で、精神又は身体に著しく重度の障害がある在宅の方 | 月額 29,590円 |
| 障害児福祉手当 | 20歳未満で、精神又は身体に重度の障害がある在宅の方 | 月額 16,100円 | |
| 特別児童扶養手当 | 20歳未満で、精神又は身体に障害がある児童を監護する父母等 | 障害等級により異なる | |
| 市独自の制度 | 在宅重度障害者手当 | 特別障害者手当または障害児福祉手当を受給している方など | 年額 70,000円 |
| 在宅重度障害者介護者慰労金 | 在宅で重度障害者を常時介護している方 | 慰労金を支給 |
これらの手当は、それぞれ目的や対象者が異なります。次のセクションから、各制度の詳細を一つずつ見ていきましょう。
【国の制度】全国共通の手当を詳しく解説
まず、日本全国で共通の基準に基づいて支給される国の制度について解説します。これらの手当は、障害のある方の生活を支える基本的な経済支援です。
特別障害者手当:在宅の重度障害がある方へ
精神または身体に著しく重度の障害があるため、日常生活において常時特別な介護を必要とする20歳以上の在宅の方に支給される手当です。
- 対象となる障害の目安:
- 身体障害者手帳1・2級程度の異なる障害が重複している方
- 重度の知的障害(知能指数20以下)と身体障害が重複している方
- 精神障害、内部障害、難病などにより、日常生活動作が極めて困難な状態の方
- 支給額:月額 29,590円(令和7年4月分から)
- 支給月:年4回(2月、5月、8月、11月)に、それぞれの前月分までが支給されます。
- 注意点:
- 施設に入所している場合や、病院等に継続して3か月以上入院している場合は対象外となります。
- 本人、配偶者、扶養義務者の前年の所得が一定額以上ある場合は支給が停止されます(所得制限)。
障害児福祉手当:重度の障害があるお子さんへ
精神または身体に重度の障害があるため、日常生活において常時の介護を必要とする20歳未満の在宅の児童本人に支給される手当です。
- 対象となる障害の目安:身体障害者手帳1級程度、または療育手帳Aの一部に該当する方など。手帳がなくても同程度の障害と認定されれば対象となる場合があります。
- 支給額:月額 16,100円(令和7年4月分から)
- 支給月:年4回(2月、5月、8月、11月)
- 注意点:
- 児童が施設に入所している場合は対象外です。
- 本人または扶養義務者の所得が一定額以上の場合、支給が停止されます。
- 保護者に支給される「特別児童扶養手当」とは異なり、障害のある児童本人を対象とする手当です。
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特別児童扶養手当:障害のあるお子さんを育てる保護者へ
20歳未満で、精神または身体に中程度以上の障害がある児童を家庭で監護・養育している父、母、または養育者に支給される手当です。
- 対象者:身体障害者手帳1~3級と4級の一部、療育手帳A・Bの一部、またはそれらと同程度の障害がある児童を養育している方。
- 支給額:障害の程度に応じて1級と2級に区分され、支給額が異なります。
- 支給月:年3回(4月、8月、11月)に、それぞれの前月分までが支給されます。
- 注意点:
- 児童が施設に入所している場合や、障害を支給事由とする公的年金を受け取れる場合は対象外です。
- 申請者(保護者)や扶養義務者の所得による制限があります。
【浜松市独自の制度】市ならではの手厚い支援
浜松市では、国の制度を補完し、よりきめ細やかな支援を行うために独自の制度を設けています。これらは浜松市民ならではのメリットと言えるでしょう。
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在宅重度障害者手当:国の手当受給者をさらに支援
これは、在宅で生活する重度の障害者(児)に対して、浜松市が独自に支給する手当です。国の手当に上乗せされる形で、経済的負担のさらなる軽減を図ります。
- 対象者:その年の10月1日時点で、国の「特別障害者手当」または「障害児福祉手当」を受給している方などが対象です。
- 支給額:年額 70,000円
- 支給月:原則として申請した年の翌月(年1回)に支給されます。
- 注意点:この手当を受けるには、国の手当とは別に申請が必要です。
在宅重度障害者介護者慰労金:日々の介護を担う方へ
在宅で重度の障害がある方を常時介護している家族等の労をねぎらうため、浜松市が支給する慰労金です。
- 対象者:重度の障害がある方と同居し、常時介護している方が対象です。
- 申請時期:毎年12月1日から翌年3月31日までと申請期間が定められています。
- 注意点:同じ年度に「浜松市在宅重度知的障害者介護者慰労金」の支給を受けている場合は申請できません。
申請から受給までの完全ガイド
手当制度を利用するためには、正しい手順で申請を行う必要があります。ここでは、申請の基本的な流れから必要書類、相談窓口までを具体的に解説します。
手当申請の5つのステップ
手当の申請は、一般的に以下の流れで進みます。申請から認定までには1〜2ヶ月程度かかる場合があるため、早めに準備を始めましょう。
申請に必要なものリスト
申請する手当によって詳細は異なりますが、一般的に以下のものが必要となります。事前に窓口で確認するとスムーズです。
- 特別障害者手当認定請求書等の申請書類:各福祉事業所の窓口で配布しています。
- 医師の診断書(所定様式):障害の種類や程度を証明するためのもので、指定医に作成を依頼します。診断日から2ヶ月以内など有効期限がある場合があります。
- 障害者手帳:身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳など。お持ちの場合は持参します。
- 本人名義の預金通帳:手当の振込先口座を確認するために必要です。
- マイナンバーが確認できる書類:マイナンバーカード、通知カードなど。
- 印鑑
診断書は、手帳の等級や種類によっては省略できる場合があります。まずは窓口で「診断書は必要か」を確認することをおすすめします。
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相談・申請窓口一覧
浜松市における障害者手当の相談・申請は、お住まいの区を管轄する福祉事業所(社会福祉課)が窓口となります。
| 担当事業所 | 窓口 | 所在地 | 電話番号 |
|---|---|---|---|
| 中央福祉事業所 | 中央区役所内 | 中央区元城町103-2 | 053-457-2058 |
| 東行政センター内 | 中央区流通元町20-3 | 053-424-0176 | |
| 西行政センター内 | 中央区雄踏一丁目31-1 | 053-597-1159 | |
| 南行政センター内 | 中央区江之島町600-1 | 053-425-1485 | |
| 浜名福祉事業所 | 浜名区役所内 | 浜名区貴布祢3000 | 053-585-1697 |
| 北行政センター内 | 浜名区細江町気賀305 | 053-523-2898 | |
| 天竜福祉事業所 | 天竜区役所内 | 天竜区二俣町二俣481 | 053-922-0024 |
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手当だけじゃない!合わせて知りたい経済的支援
手当の受給と合わせて利用することで、さらに経済的な負担を軽減できる制度があります。ここでは代表的な2つの制度を紹介します。
重度心身障害者(児)医療費助成制度
病院などで受診した際の、保険診療にかかる医療費の自己負担分を助成する制度です。所得制限がありますが、対象となれば医療費の心配を大きく減らすことができます。
- 対象者:身体障害者手帳1~3級、療育手帳A・B、精神障害者保健福祉手帳1級の所持者など。
- 助成内容:
- 通院:1医療機関につき月500円の自己負担(乳幼児は無料)。
- 入院:1日500円(月最大5,000円)の自己負担(20歳未満は無料)。
- 薬局:自己負担なし。
- 利用方法:事前に申請し、「重度心身障害者医療費受給者証」の交付を受ける必要があります。医療機関の窓口で健康保険証と共に提示します。
障害福祉サービスの利用者負担軽減
居宅介護(ホームヘルプ)や就労継続支援など、日常生活や社会参加を支える「障害福祉サービス」を利用する際の費用も軽減されます。
サービスの利用料は原則1割負担ですが、世帯の所得に応じて月々の負担上限額が設定されています。例えば、市町村民税非課税世帯の場合、自己負担は0円です。実際には、利用者の約9割が自己負担0円でサービスを利用しているというデータもあり、経済的な心配なく必要な支援を受けやすい仕組みになっています。
これらのサービスを利用するには、手当とは別に申請を行い、「障害福祉サービス受給者証」の交付を受ける必要があります。詳しくは各福祉事業所や相談支援事業所にお問い合わせください。
まとめ:支援を最大限に活用するために
浜松市では、障害のある方とそのご家族の生活を支えるため、国の制度と市独自の制度を組み合わせた多層的な手当制度が整備されています。特別障害者手当や障害児福祉手当といった国の基本的な支援に加え、市独自の在宅重度障害者手当などが、経済的な安心を提供します。
最も重要なことは、これらの支援制度はご自身で声を上げ、申請しなければ利用できないという点です。少しでも「自分も対象かもしれない」と感じたら、ためらわずに第一歩を踏み出すことが大切です。
まずはこの記事で紹介したお住まいの区の福祉事業所(社会福祉課)に電話で問い合わせてみましょう。「障害者手当のことで聞きたいのですが」と伝えるだけで、専門の職員が丁寧に対応してくれます。この記事が、あなたやあなたの大切な人が、浜松市でより安心して暮らしていくためのきっかけとなることを心から願っています。
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