浜松市では、障害のある方の外出をサポートするため、主に2種類のタクシー券制度が用意されています。基本となる「外出支援助成券(年間7,000円分)」と、重度の障害がある方向けの「外出応援タクシー利用券(年間20,000円分)」です。これらは併用も可能で、最大で年間27,000円分の助成が受けられます。この記事では、各制度の違い、申請方法、そして自動車税減免といった他の制度との賢い使い分けまで、あなたの状況に最適な選択ができるよう網羅的に解説します。
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浜松市の障害者向けタクシー券制度:2つの柱
浜松市が提供する障害者向けのタクシー利用支援は、主に「外出支援助成券」と「外出応援タクシー利用券」の2つの制度から成り立っています。それぞれの目的と対象者が異なり、両方の条件を満たす場合は併用することも可能です。まずは、この2つの制度の概要を理解しましょう。
【基本支援】外出支援助成券(年間7,000円分)
「外出支援助成券」は、障害のある方の幅広い外出ニーズに応えるための基本的な支援制度です。タクシー利用券を含む6種類の助成券の中から、自分のライフスタイルに合ったものを1つ選択して受け取ることができます。
- 助成額:年間7,000円分
- 対象者:市内に住所を有し、以下のいずれかの手帳をお持ちの方。
- 身体障害者手帳:1級~4級
- 療育手帳:A1~B1
- 精神障害者保健福祉手帳:1級~2級
- 選択肢:タクシー利用券のほか、遠鉄バス・電車共通カード、天竜浜名湖鉄道乗車券引換券、地域バス乗車券、鍼灸マッサージ券、ガソリン券(一部地域限定)から1つを選択します。
- 最重要注意点:自動車税または軽自動車税の減免を受けている方は、この助成券(ガソリン券含む)の交付対象外となります。申請時には手帳に減免申請済のスタンプがないか確認されます。
【重度障害者向け】外出応援タクシー利用券(年間20,000円分)
「外出応援タクシー利用券」は、特に移動に困難を伴う重度の視覚障害や肢体不自由のある方を対象とした、より手厚い支援制度です。この制度の最大の特長は、前述の「外出支援助成券」と併用できる点です。
- 助成額:年間20,000円分(500円券×40枚)
- 対象者:市内に住所を有し、視覚障害または肢体不自由で、身体障害者手帳1級または2級をお持ちの方。
- 併用可否:「外出支援助成券」の交付を受けていても、要件を満たせば追加で交付を受けられます。これにより、最大で年間27,000円(7,000円+20,000円)のタクシー利用助成が可能になります。
- 注意点:こちらも自動車税等の減免を受けていないことが交付の条件となります。
あなたに最適な制度は?賢い選び方ガイド
複数の制度があるため、どれを利用するのが最も自分にとってメリットが大きいのか迷うかもしれません。ここでは、あなたの状況に合わせた最適な制度の選び方を解説します。
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ケース別:おすすめの制度選択
ご自身の状況に近いケースを参考に、利用を検討する制度のあたりをつけてみましょう。
- ケース1:自家用車を所有し、運転している方
まず検討すべきは「自動車税・軽自動車税の減免」です。後述しますが、多くの場合、タクシー券の助成額(年間7,000円)よりも税金の減免額(最大45,000円または全額)の方が大きくなります。ただし、税減免を受けると「外出支援助成券」は利用できません。 - ケース2:公共交通機関やタクシーを主に利用する方
「外出支援助成券」が第一の選択肢です。バスや電車をよく使うなら「遠鉄バス・電車共通カード」、タクシーが中心なら「タクシー利用券」を選ぶのが合理的です。 - ケース3:重度の視覚・肢体不自由があり、タクシー利用が多い方
「外出支援助成券(タクシー券)」と「外出応援タクシー利用券」の両方を申請しましょう。合計で年間27,000円分の助成が受けられ、移動の負担を大幅に軽減できます。
【重要】タクシー券 vs 自動車税減免 どちらがお得?
自家用車をお持ちの方にとって、最大の悩みどころがこの選択です。「外出支援助成券(7,000円)」と「自動車税・軽自動車税の減免」は併用できないため、どちらか一方を選ぶ必要があります。経済的なメリットを比較してみましょう。
上のグラフが示す通り、自家用車を所有している場合、ほとんどのケースで自動車税・軽自動車税の減免を選択する方が経済的メリットは大きいと言えます。
- 軽自動車の場合:税金が全額免除されるため、7,000円の助成券より明らかにお得です。
- 普通自動車の場合:排気量に応じて税額は異なりますが、減免額は最大45,000円に達します。これも7,000円の助成券を大きく上回ります。
結論として、自動車税減免の対象となる方は、そちらを優先的に申請することをお勧めします。ただし、減免の対象とならない等級の手帳をお持ちの場合や、車を所有していない場合は、「外出支援助成券」が有力な選択肢となります。
タクシー券以外の移動支援制度
浜松市には、タクシー券以外にも障害のある方の移動や社会参加を支える多様な制度があります。特に、自動車税減免を選んだために「外出支援助成券」が利用できない方にとって、知っておくと役立つ制度を紹介します。
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障害者施設への通所を支える「通所交通費助成」
この制度は、就労移行支援事業所や就労継続支援(A型・B型)などの福祉施設へ通う際の交通費を助成するものです。「外出支援助成券」の対象とならない方が主な対象であり、自動車税の減免を受けている方でも利用できる可能性があります。
- 助成額:年間上限 7,000円
- 対象者:浜松市に在住し、対象の手帳を持ち、対象施設に通所している方で、以下のいずれかに該当する方など。
- 自動車税・軽自動車税の減免を受けているため「外出支援助成券」の対象外となっている方
- 手帳の等級が「外出支援助成券」の対象外の方(例:身体障害者手帳5級・6級)
- 申請方法:ご自身で市役所に行くのではなく、通所している事業所を通じて申請します。これが最も重要なポイントです。まずは事業所の担当者に相談してください。
- 申請時期:前期(4月~9月分)は10月、後期(10月~3月分)は4月に申請するのが一般的です。
マイカー派に嬉しい自動車関連の支援
自家用車を利用する方向けには、税金の減免以外にも様々な支援があります。これらはタクシー券制度や税減免と併用できるものも多いので、ぜひ確認してください。
- 有料道路料金の割引:事前に市区町村の福祉担当窓口で手続きをすることで、全国の有料道路の料金が50%割引になります。身体障害者手帳をお持ちの方(本人が運転)や、重度の身体・知的障害のある方(第1種)が同乗する場合が対象です。
- 自動車改造費補助金:身体に障害のある方が、安全に運転するために車の操向装置などを改造する費用の一部を助成する制度です。補助額は改造費の半額(上限10万円)です。所得制限などの条件があります。
- 運転免許取得費の助成:障害のある方が就労などの社会参加のために運転免許を取得する費用の一部を助成する制度です。近隣の静岡市や伊豆の国市では上限10万円の補助制度があり、浜松市でも同様の支援が考えられます。詳細は市の障害福祉課へ直接お問い合わせください。
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申請手続きと問い合わせ先
各種制度を利用するための具体的な手続き方法と、相談窓口についてまとめました。
申請の流れと必要なもの
「外出支援助成券」および「外出応援タクシー利用券」の申請は、主に以下の流れで行います。
- 申請場所に行く:お住まいの区の区役所社会福祉課、行政センター、協働センター、市民サービスセンターなどが窓口となります。年度当初(4月)には、市内各所で出張交付も行われます。
- 申請書を記入する:窓口に備え付けの申請書に必要事項を記入します。
- 必要書類を提出する:以下のものを準備しておくとスムーズです。
- 障害者手帳(身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳)
- 認印
- (バス・電車共通カードを選択する場合)以前交付されたピンク色のナイスパスカード
令和7年度の交付日程や会場については、市のウェブサイトで公開されるPDFファイルで確認できます。どの会場でも交付を受けることが可能です。
相談・申請窓口一覧
制度について不明な点がある場合や、申請手続きを行う際は、以下の窓口にご相談ください。
| 窓口 | 担当課 | 電話番号 |
|---|---|---|
| 中央区役所 | 中央福祉事業所 社会福祉課 | 053-457-2057 |
| 浜名区役所 | 浜名福祉事業所 社会福祉課 | 053-585-1697 |
| 天竜区役所 | 天竜福祉事業所 社会福祉課 | – |
| 浜松市役所(制度全般) | 健康福祉部 障害保健福祉課 | 053-457-2034 |
※上記は主要な窓口です。各行政センターや協働センターでも手続きが可能です。詳細は浜松市の公式ウェブサイトをご確認ください。
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まとめ:最適な支援を見つけて、移動をもっと自由に
この記事では、浜松市の障害者向けタクシー券制度を中心に、関連する様々な移動支援について解説しました。最後に重要なポイントを振り返ります。
- 浜松市には2種類のタクシー券制度があり、併用すれば年間最大27,000円の助成が受けられる。
- 基本の「外出支援助成券(7,000円)」は、自動車税減免との併用ができないため、自家用車を持つ方はどちらがお得か慎重な判断が必要。
- 多くの場合、自動車税減免の方が経済的メリットは大きい。税減免を選んだ方でも、就労施設への「通所交通費助成(上限7,000円)」を利用できる可能性がある。
- 申請は各区役所の社会福祉課などで受け付けており、年度初めには出張交付も行われる。
どの制度が自分に合っているか迷ったときは、一人で悩まず、お住まいの区役所や行政センターの福祉担当窓口に相談することが、最適な支援を見つけるための最も確実な一歩です。これらの制度を賢く活用し、日々の生活や社会参加における移動の選択肢を広げていきましょう。
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