セキュリティエンジニアに未経験から転職する完全ロードマップ

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  1. セキュリティエンジニアに未経験から挑戦したいあなたへ
  2. セキュリティエンジニアとは?仕事内容をわかりやすく解説
    1. セキュリティエンジニアの主な仕事内容
    2. セキュリティエンジニアとインフラエンジニアの違い
  3. 未経験からセキュリティエンジニアになれる?現実的な可能性を検証
    1. パターン別の難易度と現実
    2. 未経験でも採用される3つの理由
    3. 未経験者が陥りがちな3つの誤解
  4. 未経験者が身につけるべきスキルと学習ロードマップ
    1. ステップ1:ITの基礎知識を固める(1〜2ヶ月目)
    2. ステップ2:セキュリティの基本概念を学ぶ(3〜4ヶ月目)
    3. ステップ3:ハンズオン学習で実践力をつける(5〜7ヶ月目)
    4. ステップ4:資格取得でスキルを証明する(8〜10ヶ月目)
    5. ステップ5:転職活動を本格化する(11〜12ヶ月目)
  5. 未経験者におすすめのセキュリティ資格ランキング
    1. 優先度★★★:まず取るべき資格
    2. 優先度★★☆:余裕があれば取りたい資格
    3. 優先度★☆☆:キャリアアップ時に狙う資格
    4. 資格取得のコスト対効果を最大化するコツ
  6. セキュリティエンジニアの年収相場と将来性
    1. キャリアステージ別の年収目安
    2. 将来性が明るい3つの理由
    3. 年収を最大化するキャリア戦略
  7. 未経験者の転職活動を成功させる具体的な方法
    1. 狙うべき求人の種類
    2. 効果的な転職エージェントの選び方
    3. 未経験者の職務経歴書・面接で差をつけるポイント
    4. 未経験者におすすめの「踏み台キャリア」
  8. 未経験者が知っておくべきセキュリティ業界のリアル
    1. SOC勤務の実態
    2. 常に学び続ける必要がある
    3. コミュニケーション能力の重要性
    4. 実際に未経験から転職した人の体験談
  9. 効率的な学習を支える無料・有料リソースまとめ
    1. 無料で使えるリソース
    2. 有料で投資価値の高いリソース
    3. 学習スケジュールのモデルプラン(平日2時間・休日4時間の場合)
  10. まとめ:セキュリティエンジニアに未経験からなるための要点
  11. よくある質問(FAQ)
    1. セキュリティエンジニアは完全未経験(IT知識ゼロ)でもなれますか?
    2. セキュリティエンジニアに必要な資格は何ですか?
    3. セキュリティエンジニアの年収はどのくらいですか?
    4. プログラミングスキルは必須ですか?
    5. 未経験からの転職活動ではどんな求人を狙うべきですか?
    6. 文系出身でもセキュリティエンジニアになれますか?
    7. 独学とスクール、どちらがおすすめですか?

セキュリティエンジニアに未経験から挑戦したいあなたへ

「セキュリティエンジニアに興味があるけど、未経験でも本当になれるの?」「何から勉強すればいいかわからない」——そんな不安を抱えていませんか?

サイバー攻撃の増加に伴い、セキュリティ人材の需給ギャップは年々拡大しています。経済産業省の調査によると、2030年には国内で最大約79万人のIT人材が不足すると推計されており、中でもセキュリティ領域は深刻な人手不足です。つまり、未経験者にとっても大きなチャンスがある分野と言えます。

この記事では、セキュリティエンジニアに未経験から転職・就職するために必要な知識、学習ロードマップ、おすすめ資格、年収相場、求人の探し方までを網羅的に解説します。読み終えた頃には、あなただけの具体的な行動計画が見えているはずです。

セキュリティエンジニアとは?仕事内容をわかりやすく解説

まずは「セキュリティエンジニアとは何をする人なのか」を正確に理解しましょう。漠然としたイメージのまま学習を始めると、方向を見失いやすくなります。

セキュリティエンジニアの主な仕事内容

セキュリティエンジニアの業務は多岐にわたりますが、大きく以下の5つに分類できます。

業務カテゴリ 具体的な内容
企画・コンサルティング セキュリティポリシー策定、リスクアセスメント、ISMS導入支援
設計・構築 ファイアウォール・IDS/IPS設計、ネットワークセグメンテーション、クラウドセキュリティ設計
運用・監視 SOC(Security Operation Center)でのログ監視、インシデント対応、脆弱性管理
脆弱性診断・ペネトレーションテスト Webアプリやネットワークの脆弱性検査、侵入テスト
インシデントレスポンス サイバー攻撃発生時の原因調査・封じ込め・復旧対応

未経験者がまず目指しやすいのは「運用・監視」のポジションです。SOCアナリストとしてログを監視し、不審な通信を検知・報告する業務は、基本的なITスキルがあれば入りやすい領域となっています。

セキュリティエンジニアとインフラエンジニアの違い

よく混同されるのがインフラエンジニアとの違いです。インフラエンジニアはサーバーやネットワークの「構築・運用」が主な役割ですが、セキュリティエンジニアはそのインフラを「守る」ことに特化しています。

ただし、実務では両者のスキルセットは重なる部分が多いです。インフラの知識はセキュリティの土台になるため、インフラエンジニアからセキュリティエンジニアへキャリアチェンジする方も非常に多くいます。

未経験からセキュリティエンジニアになれる?現実的な可能性を検証

結論から言うと、未経験からセキュリティエンジニアになることは十分に可能です。ただし、「完全な未経験」と「IT業界未経験」では難易度が異なります。

パターン別の難易度と現実

現在の状況 難易度 目安期間
IT業界で実務経験あり(インフラ・開発等) ★★☆☆☆ 3〜6ヶ月
IT系の学習経験あり(独学・スクール等) ★★★☆☆ 6ヶ月〜1年
完全な異業種・IT知識ゼロ ★★★★☆ 1年〜1年半

未経験でも採用される3つの理由

1. 慢性的な人材不足
NRIセキュアテクノロジーズの調査では、日本企業の約9割が「セキュリティ人材が不足している」と回答しています。企業側も未経験者を育てる方向にシフトしつつあります。

2. 教育体制の充実
大手SIerやセキュリティ専門企業では、入社後に数ヶ月の研修プログラムを設けるケースが増えています。入社時点で高度なスキルを求めない「ポテンシャル採用」の枠が拡大中です。

3. 資格で実力を証明しやすい
セキュリティ分野は資格体系が整備されており、CompTIA Security+やCCNA Securityなどの資格取得で、一定の知識を客観的に示せます。学歴や職歴より資格と実力を重視する企業も多いのが特徴です。

未経験者が陥りがちな3つの誤解

誤解1:プログラミングが完璧にできないとダメ
コーディングスキルは必須ではありません。PythonやBashの基礎がわかれば、運用・監視業務は十分にこなせます。

誤解2:いきなりペネトレーションテスターを目指すべき
映画やドラマの影響で「ハッカー的な仕事」を想像しがちですが、いきなり高度な攻撃手法を学ぶのは非効率です。まずは守る側(ディフェンス)から始めるのが王道です。

誤解3:文系出身はムリ
文系出身のセキュリティエンジニアは珍しくありません。論理的思考力やドキュメント作成能力は、セキュリティポリシー策定やレポート作成で大いに役立ちます。

未経験者が身につけるべきスキルと学習ロードマップ

ここからは、未経験からセキュリティエンジニアになるための具体的な学習ステップを紹介します。闇雲に勉強するのではなく、段階を踏んで効率よくスキルを積み上げていきましょう。

ステップ1:ITの基礎知識を固める(1〜2ヶ月目)

セキュリティを学ぶ前に、まずITの土台を整えます。

  • ネットワークの基礎:TCP/IP、DNS、HTTP/HTTPS、ポート番号の仕組みを理解する
  • OSの基礎:Linuxの基本操作(コマンドライン操作、ファイル権限管理)を習得する
  • サーバーの基礎:Webサーバー(Apache、Nginx)やデータベースの基本構成を学ぶ

おすすめ教材としては、「マスタリングTCP/IP 入門編」や、Linuxであれば無料のLinux学習サイトが活用できます。実際にVirtualBox上にLinux環境を構築して手を動かすと理解が深まります。

ステップ2:セキュリティの基本概念を学ぶ(3〜4ヶ月目)

ITの基礎ができたら、セキュリティの考え方を身につけましょう。

  • 情報セキュリティの3要素:機密性・完全性・可用性(CIA)
  • 主なサイバー攻撃の種類:SQLインジェクション、XSS、フィッシング、ランサムウェア、DDoS攻撃
  • 防御技術の基礎:ファイアウォール、IDS/IPS、WAF、暗号化、認証技術
  • セキュリティフレームワーク:NIST CSF、ISO 27001の概要

この段階でCompTIA Security+の教材を使うと、体系的に学習できます。試験対策が目的ではなく、網羅的な知識習得が狙いです。

ステップ3:ハンズオン学習で実践力をつける(5〜7ヶ月目)

座学だけでは面接で差別化できません。実際に手を動かす経験が重要です。

  • TryHackMe:ブラウザ上でサイバーセキュリティの演習ができる学習プラットフォーム。初心者向けの「Complete Beginner」パスが特におすすめです
  • Hack The Box:やや上級者向けですが、実際の攻撃シナリオを疑似体験できます
  • 自宅ラボの構築:VirtualBoxやVMwareで仮想環境を作り、Kali Linuxを使った脆弱性診断を練習
  • OWASP WebGoat:Webアプリケーションの脆弱性を学べる無料ツール

ハンズオン学習の成果はブログやGitHubにアウトプットしましょう。未経験者にとって最強のポートフォリオになります。

ステップ4:資格取得でスキルを証明する(8〜10ヶ月目)

資格の詳細は次のセクションで解説しますが、このタイミングで1つ以上の資格取得を目指しましょう。

ステップ5:転職活動を本格化する(11〜12ヶ月目)

スキルと資格を武器に、いよいよ転職活動をスタートします。具体的な求人の探し方は後述します。

未経験者におすすめのセキュリティ資格ランキング

資格はスキルの証明だけでなく、学習の道しるべにもなります。未経験者が取得すべき資格を優先度順に紹介します。

優先度★★★:まず取るべき資格

1. CompTIA Security+

  • 国際的に認知度が高いエントリーレベルのセキュリティ資格
  • ネットワーク、脅威、暗号化、アイデンティティ管理を幅広くカバー
  • 受験料:約50,000円(バウチャー割引あり)
  • 学習期間目安:2〜3ヶ月
  • 米国国防総省でも採用基準に指定されており、グローバルで通用します

2. 情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)

  • 日本の国家資格でセキュリティ分野の最高峰
  • 合格率は約15〜20%とやや難関
  • 取得すると「登録セキスペ」として名乗れ、転職市場で大きな武器に
  • 未経験でも独学で合格する方は多くいます

優先度★★☆:余裕があれば取りたい資格

3. CCNA(ネットワーク基礎)

  • セキュリティの前提知識であるネットワークを体系的に学べる
  • Cisco社認定のため業界での信頼度が高い

4. Linux技術者認定(LPIC-1 / LinuC レベル1)

  • Linux操作はセキュリティ業務の基本スキル
  • サーバー運用の知識も同時に身につく

優先度★☆☆:キャリアアップ時に狙う資格

5. CEH(Certified Ethical Hacker)

  • ホワイトハッカー向けの国際資格
  • 攻撃手法を体系的に学べるが、ある程度の実務経験がある方が効果的

6. CISSP

  • セキュリティマネジメントの最高峰資格
  • 実務経験5年以上が受験要件のため、将来の目標に

資格取得のコスト対効果を最大化するコツ

資格学習には費用がかかります。コストを抑えるためのポイントを紹介します。

  • Udemyのセール時に対策講座を購入(1,500〜2,000円程度)
  • 教育訓練給付金制度を活用(受講費の最大70%が給付される場合あり)
  • 無料の公式学習リソース(CompTIA CertMaster等)を最大限活用

セキュリティエンジニアの年収相場と将来性

転職を検討する上で、年収は気になるポイントでしょう。セキュリティエンジニアの年収相場をキャリアステージ別に解説します。

キャリアステージ別の年収目安

キャリアステージ 年収目安 役割の例
未経験入社(1〜2年目) 300万〜400万円 SOCアナリスト(Tier1)、セキュリティ運用オペレーター
中堅(3〜5年目) 450万〜650万円 SOCアナリスト(Tier2)、脆弱性診断エンジニア
上級(6〜10年目) 650万〜900万円 セキュリティアーキテクト、ペネトレーションテスター
エキスパート・管理職 900万〜1,500万円以上 CISO、セキュリティコンサルタント

未経験入社の初年度は決して高いとは言えませんが、スキルアップによる昇給スピードが速いのがこの分野の特徴です。3年目で年収が100万円以上アップするケースも珍しくありません。

将来性が明るい3つの理由

1. サイバー攻撃の増加が止まらない
警察庁の発表によると、2023年のサイバー犯罪の検挙件数は過去最多を記録しました。攻撃が増える限り、防御する人材の需要は増え続けます。

2. 法規制の強化
個人情報保護法の改正やGDPR(EU一般データ保護規則)への対応など、企業のセキュリティ対策義務は年々厳しくなっています。コンプライアンス対応の専門家ニーズも高まっています。

3. DX推進に伴うリスク拡大
クラウド移行、IoT普及、リモートワークの定着により、攻撃対象面(アタックサーフェス)が飛躍的に拡大しました。新しい技術領域ごとにセキュリティの専門家が必要とされています。

年収を最大化するキャリア戦略

年収アップを実現するための具体的な戦略を3つ紹介します。

  • 専門領域を絞る:クラウドセキュリティ、OTセキュリティ、フォレンジックなど特定領域の専門家は市場価値が高い
  • 英語力を磨く:外資系セキュリティ企業は年収が国内企業より20〜40%高い傾向がある
  • 副業・フリーランスも視野に:脆弱性診断やセキュリティコンサルティングは副業との相性が良く、スキル次第で月10万〜30万円の副収入も可能

未経験者の転職活動を成功させる具体的な方法

スキルと資格を準備できたら、いよいよ転職活動です。未経験からセキュリティエンジニアのポジションを勝ち取るための実践的な戦略を紹介します。

狙うべき求人の種類

未経験者が応募しやすい求人は以下の4タイプです。

  • SOC(セキュリティ運用センター)のアナリスト:最も未経験歓迎の求人が多い。24時間体制のシフト勤務が一般的
  • セキュリティ製品のテクニカルサポート:ファイアウォールやEDR製品のサポート業務。製品知識が深まりキャリアの幅が広がる
  • SIerのセキュリティ部門(ポテンシャル採用):大手SIerでは未経験者向けの研修制度が充実。NTTデータ、ラック、NRIセキュアなどが代表的
  • セキュリティベンダーの営業・プリセールス:技術職ではないが、セキュリティ業界に入る足がかりとして有効

効果的な転職エージェントの選び方

IT・セキュリティ分野に強い転職エージェントを活用するのが効率的です。

  • IT特化型エージェント:レバテックキャリア、マイナビIT AGENT、type転職エージェントIT
  • 未経験歓迎に強いエージェント:ワークポート、UZUZ(ウズウズ)
  • ハイクラス向け(経験を積んでから):ビズリーチ、JACリクルートメント

エージェントは最低2〜3社に登録し、自分に合ったアドバイザーを見つけるのがポイントです。

未経験者の職務経歴書・面接で差をつけるポイント

職務経歴書のコツ

  • 前職での経験をセキュリティに紐づけてアピール(例:品質管理→リスク管理の視点、営業→コミュニケーション能力)
  • 学習の取り組みを具体的に記載(TryHackMeの学習パス完了数、自宅ラボの構成図など)
  • 資格は取得済みだけでなく「学習中」でも記載する

面接で聞かれる頻出質問と回答例

Q:なぜセキュリティエンジニアを目指すのですか?
→ 単なる「かっこいいから」ではなく、具体的なエピソードを交えて動機を説明しましょう。「前職でランサムウェア被害を間近で見て、セキュリティの重要性を痛感した」などが効果的です。

Q:未経験でどのようにキャッチアップしますか?
→ 既に実践している学習内容を具体的に示します。「TryHackMeでOO個のルームをクリアし、現在はHack The Boxにも挑戦中です」のように数字で語ると説得力が増します。

未経験者におすすめの「踏み台キャリア」

いきなりセキュリティエンジニアのポジションが見つからない場合、以下の職種を経由する戦略も有効です。

  • ヘルプデスク・テクニカルサポート:ITの基礎スキルと対人スキルが身につく(目安:6ヶ月〜1年)
  • ネットワークエンジニア(運用保守):ネットワーク監視の経験がSOC業務に直結する(目安:1〜2年)
  • サーバーエンジニア(運用保守):OS・ミドルウェアの知識がセキュリティ設計に活きる(目安:1〜2年)

遠回りに感じるかもしれませんが、このキャリアパスを経た方は基礎が盤石なセキュリティエンジニアとして高く評価されます。

未経験者が知っておくべきセキュリティ業界のリアル

華やかなイメージの裏側にある業界の実態も把握しておきましょう。入社後のギャップを減らすことが長期的なキャリア成功の鍵です。

SOC勤務の実態

SOCは多くの場合24時間365日稼働しています。そのため夜勤やシフト勤務が発生するのが一般的です。「夜勤が体力的にきつい」という声は珍しくありません。ただし、夜勤手当がつくため、同年代の日勤エンジニアより年収が高くなるケースもあります。

常に学び続ける必要がある

サイバー攻撃の手法は日々進化します。そのため、セキュリティエンジニアは継続的な学習が不可欠です。業務時間外にも最新の脆弱性情報やセキュリティニュースをチェックする習慣が求められます。

具体的には以下のような情報源を日常的にウォッチすると良いでしょう。

  • JPCERT/CCの注意喚起情報
  • IPA(情報処理推進機構)のセキュリティ情報
  • セキュリティ専門メディア(SecurityNext、piyologなど)
  • 海外メディア(Krebs on Security、The Hacker Newsなど)

コミュニケーション能力の重要性

意外に思われるかもしれませんが、セキュリティエンジニアには高いコミュニケーション能力が求められます。インシデント発生時に経営層へ状況を報告したり、他部署にセキュリティ対策の必要性を説明したりする場面が頻繁にあるためです。

技術力だけでなく「専門的な内容をわかりやすく伝える力」を磨くことが、キャリアアップへの近道です。

実際に未経験から転職した人の体験談

Aさん(28歳・元営業職→SOCアナリスト)
「営業を5年やった後、IT業界に興味を持ちました。まずCCNAを取得し、その後CompTIA Security+を取得。転職活動では10社に応募して3社から内定をもらいました。入社後3ヶ月の研修で業務に必要な知識を一通り学べたので、未経験でも問題ありませんでした。現在は入社2年目で年収は420万円です。」

Bさん(32歳・元事務職→セキュリティベンダーのテクニカルサポート)
「完全にIT未経験でしたが、1年間独学で勉強してLPIC-1とSecurity+を取得しました。最初はヘルプデスクの仕事をしながらスキルアップし、1年後にセキュリティベンダーに転職。今はファイアウォール製品のサポートをしています。」

効率的な学習を支える無料・有料リソースまとめ

最後に、未経験からの学習を加速させるおすすめリソースを目的別にまとめました。

無料で使えるリソース

リソース名 内容 おすすめポイント
TryHackMe(無料プラン) ハンズオン形式のセキュリティ演習 初心者向けパスが充実。ブラウザだけで学習可能
CyberDefenders ブルーチーム向けのCTFプラットフォーム SOC業務に直結するスキルが身につく
IPA セキュリティ関連資料 セキュリティ白書、10大脅威レポートなど 日本のセキュリティ動向を把握できる
YouTube(NetworkChuck、IPUSIRONなど) セキュリティ・ネットワーク解説動画 視覚的に理解でき、モチベーション維持に効果的

有料で投資価値の高いリソース

リソース名 料金目安 おすすめポイント
TryHackMe(有料プラン) 月額約1,500円 全学習パスがアンロックされる。コスパ最強
Udemy(セール時) 1講座1,500〜2,000円 CompTIA Security+対策や実践講座が豊富
セキュリティ系スクール 20万〜50万円 体系的なカリキュラムと転職サポートが魅力
書籍「体系的に学ぶ安全なWebアプリケーションの作り方」 約3,500円 通称「徳丸本」。Web系セキュリティの定番教科書

学習スケジュールのモデルプラン(平日2時間・休日4時間の場合)

期間 学習テーマ 目標
1〜2ヶ月目 ネットワーク・Linux基礎 TCP/IPの仕組みを説明でき、Linuxの基本操作ができる
3〜4ヶ月目 セキュリティ基礎概念 主要な攻撃手法と防御技術を理解している
5〜7ヶ月目 ハンズオン演習 TryHackMeの初心者パスを完了する
8〜10ヶ月目 資格学習 CompTIA Security+または情報処理安全確保支援士に合格
11〜12ヶ月目 転職活動 ポートフォリオを整理し、応募開始

まとめ:セキュリティエンジニアに未経験からなるための要点

ここまでの内容を振り返りましょう。

  • セキュリティエンジニアは慢性的な人材不足のため、未経験からの転職は十分に可能
  • まずはITの基礎(ネットワーク・Linux・サーバー)を固め、その上にセキュリティ知識を積む
  • ハンズオン学習(TryHackMe、Hack The Box)で実践力を証明する
  • CompTIA Security+情報処理安全確保支援士などの資格がキャリアの武器になる
  • 未経験者はSOCアナリストテクニカルサポートからスタートするのが現実的
  • 年収は未経験入社で300万〜400万円からスタートし、スキル次第で大幅アップが見込める
  • 継続的な学習とアウトプットが、長期的なキャリア成功の鍵
  • 転職エージェントはIT特化型を2〜3社併用するのがおすすめ

セキュリティエンジニアへの道は、決して簡単ではありません。しかし、正しいロードマップに沿って着実に努力すれば、未経験からでも必ず到達できるキャリアです。今日この瞬間から、最初の一歩を踏み出しましょう。

よくある質問(FAQ)

セキュリティエンジニアは完全未経験(IT知識ゼロ)でもなれますか?

はい、可能です。ただし、まずITの基礎知識(ネットワーク、Linux、サーバー)を学ぶ期間が必要です。完全未経験の場合、準備に1年〜1年半を見込んでおくとよいでしょう。ヘルプデスクやインフラ運用からスタートし、段階的にセキュリティ領域へシフトする方法もあります。

セキュリティエンジニアに必要な資格は何ですか?

未経験者にまずおすすめなのはCompTIA Security+です。国際的に認知度が高く、セキュリティの基礎知識を体系的に証明できます。日本の資格であれば情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)が最高峰です。ネットワークの基礎としてCCNA、Linux操作としてLPIC-1も取得しておくと転職活動で有利になります。

セキュリティエンジニアの年収はどのくらいですか?

未経験入社の場合、年収300万〜400万円が相場です。3〜5年の経験を積むと450万〜650万円、上級レベルでは650万〜900万円、エキスパートや管理職クラスでは900万〜1,500万円以上も可能です。専門領域の深掘りや英語力の習得で年収アップのスピードを加速できます。

プログラミングスキルは必須ですか?

必須ではありません。SOCでの監視業務やセキュリティ運用であれば、PythonやBashスクリプトの基礎が理解できれば十分です。ただし、脆弱性診断やペネトレーションテスト、セキュリティツールの自動化に進む場合は、Pythonを中心としたプログラミングスキルがあると大きな強みになります。

未経験からの転職活動ではどんな求人を狙うべきですか?

最もおすすめなのはSOC(セキュリティ運用センター)のアナリスト職です。未経験歓迎の求人が最も多く、入社後の研修体制も整っていることが多いです。他にもセキュリティ製品のテクニカルサポートや、大手SIerのポテンシャル採用枠も狙い目です。IT特化型の転職エージェント(レバテックキャリア、マイナビIT AGENTなど)を2〜3社併用すると効率的に求人を見つけられます。

文系出身でもセキュリティエンジニアになれますか?

はい、文系出身のセキュリティエンジニアは数多くいます。セキュリティ業務ではセキュリティポリシーの策定やインシデントレポートの作成など文章力が求められる場面が多く、文系の素養が活きる場面は少なくありません。理系の知識が絶対に必要というわけではなく、論理的思考力と継続的な学習意欲があれば十分に活躍できます。

独学とスクール、どちらがおすすめですか?

自己管理が得意で学習習慣がある方は独学で十分です。TryHackMe、Udemy、書籍などを組み合わせれば低コストで学べます。一方、学習計画の立て方がわからない方や、短期間で転職を実現したい方はスクールの活用も有効です。スクールの中には転職保証付きのものや教育訓練給付金の対象となるものもあるため、費用面も含めて比較検討するとよいでしょう。

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