未経験からインフラエンジニアはやめとけ?現実と判断基準を徹底解説

  1. 「未経験からインフラエンジニアはやめとけ」と検索したあなたへ
  2. インフラエンジニアとは?仕事内容を初心者向けにわかりやすく解説
    1. インフラエンジニアの役割
    2. 未経験者が最初に担当する業務
  3. 「未経験からインフラエンジニアはやめとけ」と言われる7つの理由
    1. 理由①:夜勤・シフト勤務がつらい
    2. 理由②:運用・監視業務が単調で成長を感じにくい
    3. 理由③:障害対応のプレッシャーが大きい
    4. 理由④:資格取得のプレッシャー
    5. 理由⑤:SES企業のブラック体質
    6. 理由⑥:初年度の年収が低い
    7. 理由⑦:地味で華がないイメージ
  4. 「やめとけ」を鵜呑みにしてはいけない5つの理由
    1. 理由①:IT業界で最も安定した需要がある
    2. 理由②:クラウド時代で年収の上限が上がっている
    3. 理由③:未経験でも体系的に学べる環境が整っている
    4. 理由④:キャリアパスが多様で選択肢が広い
    5. 理由⑤:「やめとけ」と言っている人の多くは途中で諦めた人
  5. 未経験からインフラエンジニアに向いている人・向いていない人
    1. 向いている人の特徴
    2. 向いていない人の特徴
  6. 未経験からインフラエンジニアへの転職を成功させる5つのポイント
    1. ポイント①:転職前に基礎資格を取得する
    2. ポイント②:SES企業の選び方を間違えない
    3. ポイント③:ホームラボで実践経験を積む
    4. ポイント④:IT特化型の転職エージェントを活用する
    5. ポイント⑤:最初の2年間は修行期間と割り切る
  7. インフラエンジニアの将来性——2030年に向けた市場動向
    1. クラウド市場の爆発的な成長
    2. DX推進による需要拡大
    3. AIの進化でインフラの重要性がさらに増す
  8. 未経験からインフラエンジニアに転職した人のリアルな体験談
    1. 成功例:営業職から転職し、3年で年収が1.5倍に
    2. 後悔した例:企業選びを失敗し、1年で退職
    3. 中間例:苦しい時期を乗り越え、現在は充実
  9. まとめ:「やめとけ」かどうかは自分自身で判断しよう
  10. よくある質問(FAQ)
    1. 未経験からインフラエンジニアになるのに年齢制限はありますか?
    2. インフラエンジニアとプログラマー、未経験ならどちらがおすすめですか?
    3. インフラエンジニアの夜勤はどのくらいの期間続きますか?
    4. 未経験からインフラエンジニアになるために最初に取るべき資格は何ですか?
    5. SES企業以外で未経験からインフラエンジニアになる方法はありますか?
    6. インフラエンジニアは将来AIに仕事を奪われませんか?

「未経験からインフラエンジニアはやめとけ」と検索したあなたへ

インフラエンジニアへの転職を検討しているけれど、ネット上で「やめとけ」という声を目にして不安になっていませんか?

「未経験から本当になれるのか」「入社してから後悔しないか」「ブラックな現場ばかりなのでは」——こうした疑問や不安を抱えるのは、まったく自然なことです。

この記事では、「やめとけ」と言われる具体的な理由を一つひとつ検証しながら、実際にやめるべき人挑戦すべき人の判断基準を明確にお伝えします。年収データやキャリアパスの実例も交えて、あなたが後悔のない決断をするための情報を網羅しました。最後まで読めば、自分にとっての正解が見えてくるはずです。

インフラエンジニアとは?仕事内容を初心者向けにわかりやすく解説

まず「やめとけ」の判断をする前に、インフラエンジニアの仕事内容を正確に理解しておきましょう。仕事の全体像がわからないまま判断すると、後から「思っていたのと違った」という事態になりかねません。

インフラエンジニアの役割

インフラエンジニアとは、ITシステムの基盤(インフラストラクチャー)を設計・構築・運用・保守するエンジニアのことです。具体的には以下のような技術領域を担当します。

  • サーバー:WebサーバーやDBサーバーの構築・管理
  • ネットワーク:ルーター・スイッチの設定、通信経路の設計
  • クラウド:AWS・Azure・GCPなどのクラウド環境の構築
  • セキュリティ:ファイアウォール設定、脆弱性対策
  • 監視・運用:システムの稼働状況を24時間監視し、障害対応を行う

わかりやすく例えると、アプリやWebサービスが「建物」だとしたら、インフラエンジニアは電気・水道・ガスなどのライフラインを整備する職人のようなイメージです。どんなに優れたアプリケーションでも、インフラが不安定では正常に動きません。

未経験者が最初に担当する業務

未経験でインフラエンジニアに転職した場合、最初は運用・監視からスタートするのが一般的です。具体的には以下のような業務になります。

  • 監視ツールでサーバーやネットワークの状態をチェック
  • アラート(異常通知)が出た際にマニュアルに沿って一次対応
  • 手順書に基づいたバッチ処理の実行やログの確認
  • 社内の問い合わせ対応やドキュメント作成

この段階では高度な技術スキルは必要ありません。しかし、この「最初のステップ」こそが「やめとけ」と言われる大きな要因の一つになっています。

「未経験からインフラエンジニアはやめとけ」と言われる7つの理由

ネット上で「やめとけ」と言われる背景には、具体的な理由があります。ここでは代表的な7つの理由を、現場のリアルな声とともに解説します。

理由①:夜勤・シフト勤務がつらい

インフラエンジニアの運用・監視業務は、24時間365日体制で行われることが多いです。そのため、夜勤や土日祝日のシフト勤務が発生します。

「日勤→夜勤→日勤」のように不規則なローテーションになると、生活リズムが崩れやすくなります。体力的な負担はもちろん、友人や家族との時間が取りにくくなる点も、ストレスの原因になりがちです。

ただし、すべてのインフラエンジニアが夜勤をするわけではありません。設計・構築フェーズに進めば日勤中心になるケースが大半です。夜勤があるのは主にキャリアの初期段階であることを覚えておきましょう。

理由②:運用・監視業務が単調で成長を感じにくい

未経験からのスタートは、手順書に沿った定型作業が中心です。「毎日同じ画面を見て、同じ手順を繰り返すだけ」と感じる人もいます。

プログラミングのように目に見える成果物ができるわけではないため、達成感を得にくいという声も多いです。特に、前職でクリエイティブな仕事をしていた人にとっては、ギャップが大きく感じられるでしょう。

理由③:障害対応のプレッシャーが大きい

インフラに障害が発生すると、企業のシステム全体が停止する可能性があります。ECサイトであれば1時間のダウンタイムで数千万円の損失が出ることも珍しくありません。

そのため、障害発生時は迅速かつ正確な対応が求められます。深夜に緊急コールで呼び出されるケースもあり、精神的なプレッシャーは決して小さくありません。

理由④:資格取得のプレッシャー

インフラエンジニアの世界では、CCNAやLPIC(Linux技術者認定)、AWS認定資格などの取得が事実上の必須条件になっています。未経験者は業務と並行して資格勉強を進める必要があり、仕事後や休日も勉強に充てる覚悟が必要です。

SES企業(システムエンジニアリングサービス)によっては、資格取得を昇給やアサインの条件にしているところもあります。「勉強が好きではない」という人には、大きな負担となるでしょう。

理由⑤:SES企業のブラック体質

未経験者がインフラエンジニアに転職する場合、SES企業に入社するパターンが最も多くなります。しかし、SES企業の中には以下のような問題を抱える会社も存在します。

  • 研修がほとんどなく、いきなり現場に放り込まれる
  • 単価の安い案件ばかりに配属され、スキルが伸びない
  • 正社員なのに派遣社員のような扱いを受ける
  • 年収が低く、昇給もほとんどない

すべてのSES企業がブラックではありませんが、企業選びを間違えると、キャリアの貴重な数年間を無駄にしてしまうリスクがあります。

理由⑥:初年度の年収が低い

未経験からインフラエンジニアに転職した場合、初年度の年収は250万〜350万円程度が相場です。前職で400万円以上稼いでいた人にとっては、大幅な年収ダウンとなります。

経験年数 年収の目安 主な業務内容
未経験〜1年目 250万〜350万円 運用・監視
2〜3年目 350万〜450万円 構築・保守
4〜5年目 450万〜600万円 設計・構築
6年目以降 600万〜800万円以上 設計・PM・スペシャリスト

初年度は我慢の時期ですが、スキルアップに伴って年収は確実に上がる傾向にあります。3年後、5年後の年収を見据えた判断が重要です。

理由⑦:地味で華がないイメージ

Webエンジニアやアプリ開発者と比べて、インフラエンジニアは「地味」「裏方」というイメージを持たれがちです。SNSで自分の成果を見せづらく、周囲から仕事内容を理解されにくいという声もあります。

しかし、これは完全にイメージの問題です。実際には、クラウド技術の発展によりインフラエンジニアの仕事は高度化しており、市場価値は年々上昇しています。

「やめとけ」を鵜呑みにしてはいけない5つの理由

ここまで「やめとけ」と言われる理由を紹介しましたが、実はこれらの情報には偏りがあります。ネガティブな意見だけで判断するのは危険です。ここからは、反対にインフラエンジニアの魅力とポジティブな現実をお伝えします。

理由①:IT業界で最も安定した需要がある

インフラはすべてのITサービスの土台です。どんな企業でもサーバーやネットワークは必要不可欠であり、景気の影響を受けにくいという強みがあります。

経済産業省の調査によると、2030年には日本国内でIT人材が最大79万人不足すると予測されています。中でもインフラ分野は、クラウド移行やDX(デジタルトランスフォーメーション)の需要増加により、慢性的な人材不足が続いています。

つまり、一度スキルを身につければ仕事がなくなるリスクが極めて低いのです。

理由②:クラウド時代で年収の上限が上がっている

従来のインフラエンジニアは物理サーバーやネットワーク機器を扱う仕事が中心でしたが、現在はAWS・Azure・GCPなどのクラウド技術が主流になっています。

クラウドエンジニアの平均年収は、転職サイトのデータによると約600万〜800万円と高水準です。さらに、フリーランスのクラウドエンジニアでは月単価80万〜120万円の案件も珍しくありません。

インフラエンジニアとしてキャリアをスタートし、クラウド領域に特化すれば、高年収を狙える道が開けています。

理由③:未経験でも体系的に学べる環境が整っている

現在は、未経験者向けの学習環境が以前よりも格段に充実しています。

  • オンライン学習サービス:Udemy、Progate、Schooなどで基礎から学べる
  • 無料のクラウド環境:AWSの無料利用枠で実際にサーバー構築を体験可能
  • 資格取得の教材:CCNAやLPICの対策書籍・動画が豊富
  • プログラミングスクール:インフラ特化型のコースも増加中

独学でも十分にスキルを身につけられる環境があるため、「未経験だから無理」という時代ではなくなっています。

理由④:キャリアパスが多様で選択肢が広い

インフラエンジニアのキャリアパスは、一本道ではありません。スキルや志向に合わせて、さまざまな方向に進むことができます。

  • クラウドエンジニア:AWS・Azure・GCPの専門家として高収入を目指す
  • セキュリティエンジニア:サイバーセキュリティの専門家としてニーズが急拡大中
  • SRE(Site Reliability Engineer):サービスの信頼性を高めるエンジニアとして、GAFAMでも重宝される
  • プロジェクトマネージャー:技術力とマネジメント力を活かして上流工程を担当
  • ITコンサルタント:インフラの知見を活かして企業の課題を解決する
  • フリーランス:独立して高単価案件を獲得する

このように、インフラエンジニアは将来の選択肢が非常に豊富です。最初の1〜2年を乗り越えれば、自分に合ったキャリアを自由に選べるようになります。

理由⑤:「やめとけ」と言っている人の多くは途中で諦めた人

これは厳しい現実ですが、ネット上で「やめとけ」と発信している人の多くは、キャリアの初期段階で挫折した人です。運用・監視フェーズの辛さだけを体験し、その先にあるやりがいや高収入を知らないまま離職しています。

もちろん、その経験自体は嘘ではありません。しかし、それは「インフラエンジニアの全体像」ではなく、あくまで「最初の一部分」にすぎないのです。

成功しているインフラエンジニアの声は、SNSやブログであまり目立ちません。なぜなら、満足している人はわざわざ「やめとけ」とも「おすすめ」とも発信しないからです。ネガティブな意見ほど目立つという情報のバイアスに注意してください。

未経験からインフラエンジニアに向いている人・向いていない人

ここまでの情報を踏まえて、「本当にやめるべき人」と「挑戦すべき人」の特徴を明確にします。自分がどちらに当てはまるか、冷静に判断してみてください。

向いている人の特徴

特徴 具体的な説明
論理的思考が好き 原因を一つずつ切り分けて問題を解決するのが得意・好きな人
コツコツ継続できる 資格取得やスキル習得を地道に積み重ねられる人
安定志向が強い 流行に左右されず、長期的に需要のあるスキルを身につけたい人
縁の下の力持ちタイプ 目立たなくても重要な役割を担うことにやりがいを感じる人
技術そのものに興味がある 「なぜインターネットはつながるのか?」など仕組みに興味がある人
夜勤に抵抗がない 少なくとも初期段階の夜勤を受け入れられる人

向いていない人の特徴

特徴 具体的な説明
すぐに高収入を得たい 初年度から年収400万円以上を期待している人
勉強が嫌い 業務外での自主学習に強い抵抗がある人
華やかな仕事がしたい 目に見える成果物やクリエイティブな仕事を求める人
体力・生活リズムに不安がある 夜勤やシフト勤務で体調を崩しやすい人
一人で黙々と作業するのが苦手 常に人と話していたいタイプの人

重要なのは、「向いていない=絶対にやめるべき」ではないということです。向いていない特徴に当てはまっても、強い動機や明確な目標があればカバーできるケースも多いです。あくまで判断材料の一つとして活用してください。

未経験からインフラエンジニアへの転職を成功させる5つのポイント

「挑戦してみよう」と決めた方のために、未経験からインフラエンジニアへの転職を成功させるための具体的な戦略をお伝えします。

ポイント①:転職前に基礎資格を取得する

未経験者が最も差をつけやすいのが資格取得です。転職活動前に以下の資格を取得しておくと、書類選考の通過率が大幅に上がります。

  • CCNA(Cisco Certified Network Associate):ネットワークの基礎を証明する世界標準の資格。取得までの目安は2〜3ヶ月
  • LPIC Level1 / LinuC Level1:Linuxの基本操作を証明する資格。サーバー分野を目指すなら必須
  • AWS認定クラウドプラクティショナー:クラウドの基礎知識を証明する入門レベルの資格

1つでも取得していれば「この人は本気でインフラエンジニアを目指している」というアピールになります。逆に、資格を一つも持っていない状態での転職活動は不利になることが多いです。

ポイント②:SES企業の選び方を間違えない

未経験者の転職先としてSES企業は現実的な選択肢ですが、企業選びが最も重要です。以下のチェックポイントを必ず確認しましょう。

  • 研修制度の充実度:入社後1〜3ヶ月の研修があるか
  • 資格取得支援:受験費用の負担や報奨金制度はあるか
  • 案件の選択権:希望する技術分野の案件にアサインしてもらえるか
  • エンジニアの定着率:離職率が高すぎないか(30%以上は要注意)
  • 面談時の対応:技術的な質問に答えられる面接官がいるか
  • 口コミ・評判:OpenWorkやLighthouseでの社員の評価

焦って最初に内定が出た企業に飛びつくのではなく、最低でも3〜5社は比較検討するようにしてください。

ポイント③:ホームラボで実践経験を積む

「ホームラボ」とは、自宅でサーバーやネットワークの実験環境を構築することです。実機がなくても、以下の方法で実践的な経験を積めます。

  • VirtualBox / VMware:無料の仮想化ソフトでLinuxサーバーを構築
  • AWS無料利用枠:EC2インスタンスを立ち上げてクラウド環境を体験
  • Cisco Packet Tracer:ネットワーク構成をシミュレーションできる無料ツール
  • Docker:コンテナ技術を使って仮想環境を手軽に構築

面接時に「自宅でこんな環境を構築しました」と説明できれば、強力なアピールポイントになります。ポートフォリオとして構成図やスクリーンショットをまとめておくことをおすすめします。

ポイント④:IT特化型の転職エージェントを活用する

一般的な転職エージェントではなく、IT業界に特化したエージェントを利用しましょう。IT特化型のエージェントは以下のメリットがあります。

  • インフラエンジニアの求人が豊富
  • SES企業の内部事情に詳しい
  • 未経験者向けの求人を多数保有している
  • 技術的な相談にも対応できるキャリアアドバイザーがいる

複数のエージェントに登録して情報を比較することで、より良い企業を見つけやすくなります。

ポイント⑤:最初の2年間は修行期間と割り切る

未経験からインフラエンジニアに転職して、最初からやりがいのある仕事を任されることはまずありません。最初の1〜2年間は「修行期間」と割り切る覚悟が必要です。

この期間に以下のことを意識して行動すると、3年目以降のキャリアが大きく変わります。

  • 運用・監視業務の中で「なぜこの設定なのか」を常に考える
  • 空き時間を使って構築や設計の知識をインプットする
  • 先輩エンジニアに積極的に質問し、知識を吸収する
  • 資格を2〜3個取得して市場価値を高める
  • 2年後に転職するか継続するかの判断材料を集める

この「修行期間」を前向きに過ごせるかどうかが、インフラエンジニアとして成功するかの分かれ道です。

インフラエンジニアの将来性——2030年に向けた市場動向

「やめとけ」かどうかを判断するうえで、将来性は非常に重要な要素です。ここでは、データに基づいてインフラエンジニアの今後を分析します。

クラウド市場の爆発的な成長

IDC Japanの調査によると、日本国内のパブリッククラウドサービス市場は2027年に約3兆円規模に達すると予測されています。2022年の約1.5兆円から倍増する計算です。

クラウド市場が拡大すれば、クラウドインフラを設計・構築・運用できるエンジニアの需要も比例して増加します。つまり、今からインフラエンジニアとしてクラウドスキルを磨いておけば、将来の需要は非常に高いと言えます。

DX推進による需要拡大

日本政府はDXを国家戦略として推進しており、多くの企業がオンプレミス(自社サーバー)からクラウドへの移行を進めています。この「クラウド移行プロジェクト」には、インフラエンジニアの知識が不可欠です。

特に、金融機関や自治体などの大規模システムのクラウド移行は今後10年以上続くと見られており、安定した仕事の供給が期待できます。

AIの進化でインフラの重要性がさらに増す

ChatGPTをはじめとするAIサービスの急速な普及により、大規模なコンピューティングリソースの需要が爆発的に増加しています。AIの学習や推論には膨大なサーバーリソースが必要であり、これを支えるインフラエンジニアの存在は今後ますます重要になります。

「AIにインフラエンジニアの仕事が奪われるのでは?」という心配もありますが、物理的なハードウェアの管理や複雑なネットワーク設計は、AIだけでは完結しません。むしろ、AIを活用してインフラ運用を効率化できるエンジニアの価値が高まっていくでしょう。

未経験からインフラエンジニアに転職した人のリアルな体験談

ここでは、実際に未経験からインフラエンジニアに転職した人の体験パターンを紹介します。成功例と後悔した例の両方を知ることで、より現実的な判断ができるようになります。

成功例:営業職から転職し、3年で年収が1.5倍に

28歳で営業職(年収350万円)からSES企業に転職したAさんのケースです。入社後は夜勤ありの監視業務からスタートしましたが、1年目にCCNAとLPIC Level1を取得。2年目にクラウド構築案件にアサインされ、AWS認定ソリューションアーキテクトを取得。3年目に自社サービスを持つ企業に転職し、年収は530万円まで上がりました。

Aさんが成功した要因は、「最初から3年計画を立てていたこと」と「運用業務の中でも常に構築スキルを独学していたこと」です。

後悔した例:企業選びを失敗し、1年で退職

25歳で飲食業から転職したBさんは、研修制度がほとんどないSES企業に入社。配属先はヘルプデスク(社内のIT問い合わせ対応)で、インフラの技術に触れる機会がほぼありませんでした。「インフラエンジニアとして採用されたのに、実態はコールセンターのような仕事だった」と語っています。

Bさんのケースは、企業選びの失敗が原因です。インフラエンジニアという職種名だけで判断せず、具体的な配属先や案件内容を事前に確認することの重要性がわかります。

中間例:苦しい時期を乗り越え、現在は充実

30歳で事務職から転職したCさんは、最初の1年間は夜勤と資格勉強の両立が本当に辛かったと振り返ります。何度も辞めようと思ったそうですが、「自分で選んだ道だから」と踏ん張り続けました。2年目にAWSの案件にアサインされてからは仕事が面白くなり、現在4年目で年収は480万円、日勤のみの働き方を実現しています。

このケースが示すのは、「辛い時期をどう乗り越えるか」が結果を左右するということです。

まとめ:「やめとけ」かどうかは自分自身で判断しよう

最後に、この記事のポイントを整理します。

  • 「やめとけ」と言われる理由には、夜勤・単調な業務・低年収など具体的な根拠がある
  • しかし、これらは主にキャリアの初期段階(1〜2年目)に集中する問題である
  • インフラエンジニアの需要は今後も拡大し、クラウド領域では高年収が狙える
  • 成功するかどうかは「企業選び」「学習の継続」「最初の2年間の覚悟」で決まる
  • 向いている人は安定志向で論理的思考が好きなタイプ、向いていない人は即座の高収入を求めるタイプ
  • ネット上の「やめとけ」は途中で挫折した人の意見に偏りがちで、成功者の声は表に出にくい
  • 転職前に資格取得やホームラボで実践経験を積むことで、成功確率が大幅に上がる

最終的に「やめとけ」かどうかを決めるのは、あなた自身です。この記事の情報を判断材料にして、後悔のないキャリア選択をしてください。迷っているなら、まずは資格の勉強を始めてみることをおすすめします。勉強してみて「楽しい」と感じるなら、インフラエンジニアに向いている可能性は高いです。

よくある質問(FAQ)

未経験からインフラエンジニアになるのに年齢制限はありますか?

法的な年齢制限はありません。実際には20代〜30代前半が最も転職しやすい年齢層です。30代後半以降でも転職は可能ですが、資格取得や実践的なスキルの証明がより重要になります。SES企業の中には年齢不問で採用しているところもあるため、諦める必要はありません。ただし、年齢が上がるほど初年度の年収ダウンへの許容が難しくなるため、経済的な準備も含めて計画的に進めましょう。

インフラエンジニアとプログラマー、未経験ならどちらがおすすめですか?

どちらが良いかは個人の適性によります。インフラエンジニアは「仕組みを理解して安定的に動かすこと」が好きな人に向いています。プログラマーは「ゼロから何かを作ること」が好きな人に向いています。安定した需要という観点ではインフラエンジニアに優位性があり、未経験からの参入障壁もやや低い傾向です。迷っている場合は、Linuxコマンドの操作とプログラミングの両方を少し試してみて、どちらが楽しいと感じるかで判断するのがおすすめです。

インフラエンジニアの夜勤はどのくらいの期間続きますか?

一般的に、運用・監視業務に携わる1〜2年間は夜勤が発生する可能性が高いです。ただし、企業や配属先によって大きく異なります。構築・設計フェーズの案件にアサインされれば日勤のみになることが多いです。また、自社サービスを持つ企業やクラウド専業企業に転職すれば、夜勤なしの環境で働けるケースも増えています。早期に夜勤を卒業するためには、資格取得とスキルアップを積極的に行い、より上流の案件にステップアップすることが重要です。

未経験からインフラエンジニアになるために最初に取るべき資格は何ですか?

最初に取得すべき資格としては、CCNA(ネットワーク分野を目指す場合)またはLPIC Level1/LinuC Level1(サーバー分野を目指す場合)がおすすめです。どちらの分野に進むか決まっていない場合は、LPICから始めるのが効率的です。Linuxの知識はネットワーク・クラウドのどの分野でも必要になるためです。学習期間の目安は1日2時間の勉強で2〜3ヶ月程度です。その後、AWS認定クラウドプラクティショナーを取得すると、クラウド案件へのアサイン可能性が広がります。

SES企業以外で未経験からインフラエンジニアになる方法はありますか?

SES以外のルートもいくつかあります。第一に、自社のIT部門(情報システム部門)でインフラ担当として採用される方法です。社内SEとして採用されれば、自社のシステム基盤を担当できます。第二に、プログラミングスクールやITスクール経由で企業を紹介してもらう方法です。スクールが提携企業を持っているケースがあります。第三に、派遣社員としてインフラ運用の現場に入り、経験を積んでから正社員に転職する方法です。いずれの場合も、事前に資格を取得しておくことで選択肢が大幅に広がります。

インフラエンジニアは将来AIに仕事を奪われませんか?

完全に奪われる可能性は低いと考えられています。AIによって運用・監視業務の自動化は進みますが、インフラの設計や障害時の判断、クラウドアーキテクチャの構築など、人間の判断が必要な業務は残り続けます。むしろ、AIを活用してインフラ運用を効率化できるエンジニアの市場価値は上がると予想されています。重要なのは、単純な運用・監視スキルだけでなく、設計力やクラウドスキルなど高度なスキルを身につけ続けることです。

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