未経験からインフラエンジニアはやめとけ?後悔しない判断基準

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  1. 「未経験からインフラエンジニアはやめとけ」と言われて不安なあなたへ
  2. そもそもインフラエンジニアとは?仕事内容をわかりやすく解説
    1. インフラエンジニアの役割
    2. インフラエンジニアの種類
  3. 「未経験からインフラエンジニアはやめとけ」と言われる7つの理由
    1. 理由①:夜勤・シフト勤務がつらい
    2. 理由②:最初の仕事が単調で地味
    3. 理由③:覚えることが膨大で挫折しやすい
    4. 理由④:障害対応のプレッシャーが大きい
    5. 理由⑤:成果が見えにくく評価されにくい
    6. 理由⑥:SES企業に入ってしまうリスク
    7. 理由⑦:年収が最初は低い
  4. 「やめとけ」は本当?データで見るインフラエンジニアの実態
    1. 年収の推移:経験年数別
    2. 求人数の推移
    3. 離職率と満足度
  5. 未経験からインフラエンジニアに向いている人・向いていない人
    1. 向いている人の特徴
    2. 向いていない人の特徴
    3. 適性チェックリスト
  6. 未経験からインフラエンジニアになるための具体的ステップ
    1. ステップ1:基礎知識の習得(1〜2ヶ月)
    2. ステップ2:資格取得にチャレンジ(2〜3ヶ月)
    3. ステップ3:実践的なスキルを身につける(並行して)
    4. ステップ4:転職活動を開始する
    5. ステップ5:入社後のキャリア戦略
  7. インフラエンジニアの将来性:これからも需要はあるのか?
    1. クラウド市場の急拡大
    2. DX推進による需要拡大
    3. AIや5Gがもたらす新しい需要
    4. キャリアパスの多様性
  8. 未経験からの転職で失敗しないためのブラック企業の見分け方
    1. こんな求人には要注意
    2. 良い企業を見極めるポイント
  9. まとめ:「やめとけ」を鵜呑みにせず、自分の目で判断しよう
  10. よくある質問(FAQ)
    1. 未経験からインフラエンジニアになるのに年齢制限はありますか?
    2. インフラエンジニアとプログラマー、未経験からならどちらがおすすめですか?
    3. インフラエンジニアは将来AIに仕事を奪われますか?
    4. 未経験からの転職で最初に取るべき資格は何ですか?
    5. SES企業はすべて避けるべきですか?
    6. 夜勤なしのインフラエンジニアの仕事はありますか?
    7. 文系出身・IT未経験でもインフラエンジニアになれますか?

「未経験からインフラエンジニアはやめとけ」と言われて不安なあなたへ

「未経験からインフラエンジニアになるのはやめとけ」——ネットでこんな声を見て、不安を感じていませんか?

IT業界への転職を考えているけれど、本当に未経験でもやっていけるのか。夜勤がつらいって本当なのか。将来性はあるのか。こうした疑問や不安を抱えている方は多いはずです。

結論から言うと、「やめとけ」と言われる理由には一理あるものの、すべての人に当てはまるわけではありません。大切なのは、やめとけと言われる理由を正しく理解し、自分に合っているかを冷静に判断することです。

この記事では、現役エンジニアの視点から「やめとけ」と言われる7つの理由を徹底分析し、向いている人・向いていない人の特徴、年収の実態、転職を成功させるための具体的なステップまで網羅的に解説します。この記事を読み終えれば、あなた自身にとってインフラエンジニアが正しい選択かどうか判断できるようになります。

そもそもインフラエンジニアとは?仕事内容をわかりやすく解説

「やめとけ」の理由を理解する前に、まずインフラエンジニアの仕事内容を正確に把握しておきましょう。仕事内容を理解しないまま判断すると、後悔する可能性が高くなります。

インフラエンジニアの役割

インフラエンジニアとは、ITシステムの基盤(インフラストラクチャ)を設計・構築・運用・保守する技術者のことです。わかりやすく例えると、Webサービスやアプリが「建物」だとすれば、インフラエンジニアはその「土台や配管」を作る仕事です。

具体的には、以下のような業務を担当します。

  • サーバー構築・管理:Webサーバーやデータベースサーバーの設計と運用
  • ネットワーク設計・構築:社内LANやWAN、VPNなどの通信環境の整備
  • クラウド環境の構築:AWS、Azure、GCPなどのクラウドサービスの設定・管理
  • セキュリティ対策:ファイアウォール設定、脆弱性対応、監視体制の構築
  • 監視・障害対応:システムの稼働状況を監視し、トラブル発生時に復旧対応を行う

インフラエンジニアの種類

インフラエンジニアと一口に言っても、実は複数の専門分野に分かれています。

種類 主な業務内容 未経験からの入りやすさ
サーバーエンジニア サーバーの設計・構築・運用 ★★★★☆
ネットワークエンジニア ネットワーク機器の設計・構築 ★★★★☆
クラウドエンジニア クラウド環境の設計・運用 ★★★☆☆
セキュリティエンジニア セキュリティ対策の設計・実装 ★★☆☆☆
データベースエンジニア データベースの設計・運用・最適化 ★★★☆☆

未経験からの場合、サーバーエンジニアやネットワークエンジニアとしてキャリアをスタートする方が多いです。まずは運用・監視業務から入り、経験を積んで設計・構築業務へステップアップするのが一般的なキャリアパスです。

「未経験からインフラエンジニアはやめとけ」と言われる7つの理由

では、なぜ「やめとけ」と言われるのでしょうか。ここでは、実際によく挙げられる7つの理由を一つずつ検証していきます。

理由①:夜勤・シフト勤務がつらい

インフラエンジニアの「やめとけ」理由として最も多く挙げられるのが、夜勤やシフト勤務の存在です。

ITインフラは24時間365日稼働しています。そのため、システムの監視・運用を担当するエンジニアは、夜間や休日のシフトに入ることがあります。特に未経験からスタートする場合、最初に配属される「運用・監視」の現場では夜勤が発生する可能性が高いです。

ある転職サイトの調査によると、インフラエンジニアの約40%が入社後1年以内に夜勤を経験しているというデータがあります。生活リズムが乱れやすく、体調管理が難しいと感じる方は少なくありません。

ただし、すべてのインフラエンジニアが夜勤をするわけではありません。設計・構築フェーズの業務や、クラウドエンジニアとして働く場合は日勤のみというケースも多数あります。

理由②:最初の仕事が単調で地味

未経験からインフラエンジニアになると、多くの場合「運用・監視」業務からキャリアが始まります。この業務は、モニターに表示されるアラートを確認し、手順書に沿って対応するという作業が中心です。

正直に言うと、この段階では「クリエイティブさ」や「達成感」を感じにくいのが事実です。「エンジニア」という肩書きのイメージとのギャップに苦しむ方もいます。

しかし、この運用・監視業務はインフラの全体像を学ぶための重要なステップです。障害がどこで発生しやすいか、どのような構成がトラブルを起こしやすいかを肌で学べます。この経験は、後に設計・構築を行う際に大きな武器になります。

理由③:覚えることが膨大で挫折しやすい

インフラエンジニアが扱う技術領域は非常に広いです。

  • OS(Linux、Windows Server)
  • ネットワーク(TCP/IP、DNS、DHCP、ルーティング)
  • 仮想化技術(VMware、Docker、Kubernetes)
  • クラウド(AWS、Azure、GCP)
  • セキュリティ(ファイアウォール、IDS/IPS、暗号化)
  • スクリプト言語(Bash、Python、PowerShell)

これだけの知識を一度に習得するのは、未経験者にとってかなりのハードルです。「何から手をつければいいかわからない」という状態に陥りやすいのが現実です。

しかし、最初からすべてを覚える必要はありません。まずはLinuxの基本操作やネットワークの基礎から始め、段階的にスキルを広げていけば問題ありません。

理由④:障害対応のプレッシャーが大きい

インフラは「動いて当たり前」と思われているため、トラブルが起きたときの責任やプレッシャーは非常に大きいです。

大規模なシステム障害が発生すると、数分のダウンタイムでも数千万円の損害が出ることがあります。障害発生時には深夜でも呼び出される「オンコール対応」が求められることもあります。

このプレッシャーに耐えられず、精神的に消耗してしまうエンジニアがいるのも事実です。ただし、経験を積むほど対応力が上がり、冷静に対処できるようになります。また、チームで対応するため、一人で全責任を負うわけではありません。

理由⑤:成果が見えにくく評価されにくい

プログラマーやWebデザイナーと違い、インフラエンジニアの仕事は「目に見える成果物」が少ないという特徴があります。

システムが安定して動いているのはインフラエンジニアのおかげなのですが、それは「問題が起きていない状態」であるため、社内で評価されにくいのです。逆に、障害が起きたときだけ注目されるという、報われにくさを感じることがあります。

理由⑥:SES企業に入ってしまうリスク

未経験からインフラエンジニアを目指す場合、SES(システムエンジニアリングサービス)企業に入社するケースが非常に多いです。

SES企業すべてが悪いわけではありませんが、中には以下のような問題を抱える企業があります。

  • スキルが身につかない現場に長期間配属される
  • 給料が低く、昇給しにくい
  • 待機期間中の給料が減額される
  • エンジニアではなく「ヘルプデスク」としてしか使われない

特に「未経験歓迎」「研修充実」をうたう求人には注意が必要です。入社後に十分な研修がないまま現場に放り込まれるケースも報告されています。

理由⑦:年収が最初は低い

未経験からインフラエンジニアになった場合、初年度の年収は250万〜350万円程度というのが相場です。前職の給与より下がるケースも珍しくありません。

特に20代後半〜30代で転職する場合、一時的な収入ダウンは覚悟する必要があります。これが「やめとけ」と言われる大きな理由の一つです。

ただし、これはあくまで「最初の1〜2年」の話です。スキルを身につければ年収は大きく上昇していきます。具体的な年収推移については後ほど詳しく解説します。

「やめとけ」は本当?データで見るインフラエンジニアの実態

ネガティブな意見だけを見ていると正しい判断ができません。ここでは客観的なデータを基に、インフラエンジニアの実態を見ていきましょう。

年収の推移:経験年数別

経験年数 平均年収 主な業務内容
未経験〜1年 250万〜350万円 運用・監視
1〜3年 350万〜450万円 運用・構築補助
3〜5年 450万〜600万円 設計・構築
5〜10年 600万〜800万円 設計・PM・コンサル
10年以上 800万〜1,200万円 アーキテクト・管理職

経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、IT人材は2030年に最大79万人不足すると予測されています。特にインフラ領域は慢性的な人手不足が続いており、スキルを持ったエンジニアの市場価値は今後も上がり続ける見込みです。

求人数の推移

大手転職サイトのデータによると、インフラエンジニアの求人数は過去5年間で約1.8倍に増加しています。特にクラウド関連のスキルを持つエンジニアの求人は急増しており、需要は非常に高い状況です。

「未経験可」の求人も一定数あり、IT業界の中では比較的未経験からの参入がしやすい職種と言えます。プログラマーの場合はポートフォリオが求められることが多いですが、インフラエンジニアの場合は資格取得で意欲をアピールできるため、転職のハードルが相対的に低いのです。

離職率と満足度

IT業界全体の離職率は約12%程度で、他業界と比較しても特別高いわけではありません。インフラエンジニアに限定したデータは少ないものの、3年以上経験を積んだエンジニアの満足度は比較的高い傾向にあります。

つまり、「最初の壁」を乗り越えられるかどうかが勝負のポイントです。最初の1〜2年がつらくても、その先には安定したキャリアが待っています。

未経験からインフラエンジニアに向いている人・向いていない人

「やめとけ」かどうかは、結局のところあなた自身の適性によって大きく変わります。ここでは、向いている人と向いていない人の特徴を具体的に解説します。

向いている人の特徴

  • コツコツと地道な作業が苦にならない人:インフラ業務は派手さよりも正確さが求められます。ドキュメント作成や手順書の整備なども重要な業務です。
  • 論理的に考えることが好きな人:障害対応では「なぜこの問題が起きたのか」を論理的に切り分ける力が求められます。原因究明のプロセスを楽しめる人に向いています。
  • 新しい技術を学び続ける意欲がある人:クラウド、コンテナ、自動化ツールなど、新技術が次々と登場します。学習意欲が高い人ほど市場価値が上がります。
  • 安定したキャリアを築きたい人:インフラはあらゆるITサービスの基盤です。需要がなくなることはまずありません。長期的な安定を求める人に最適です。
  • チームワークを大切にできる人:インフラ業務はチームで進めることが多いです。コミュニケーション力がある人は重宝されます。

向いていない人の特徴

  • 華やかな仕事を期待している人:SNSで「こんなアプリ作りました!」と見せられるような派手さはありません。裏方の仕事に抵抗がある人には不向きです。
  • 夜勤やシフト勤務が絶対に無理な人:キャリアの初期段階で夜勤がある可能性を受け入れられない人は厳しいでしょう。
  • すぐに高収入を得たい人:最初の1〜2年は年収が低くなりがちです。短期的な収入を重視する人には向いていません。
  • マニュアルやルールを守ることが苦手な人:インフラ業務では手順を厳格に守ることが求められます。自己流でやりたい人は向いていません。
  • そもそもITに全く興味がない人:「なんとなく稼げそう」だけの理由で飛び込むと、学習の壁にぶつかったときに挫折する可能性が高いです。

適性チェックリスト

以下の項目に5つ以上当てはまれば、インフラエンジニアに向いている可能性が高いです。

  • パソコンの設定やトラブル解決が好き
  • 仕組みやシステムの裏側に興味がある
  • 一つのことを深く掘り下げるのが得意
  • 締め切り前にきちんと準備するタイプ
  • チームで協力して仕事を進めるのが好き
  • コツコツと資格勉強を続けられる
  • 新しいツールやサービスを試すのが好き
  • 「安定」という言葉に魅力を感じる

未経験からインフラエンジニアになるための具体的ステップ

ここまで読んで「自分に合っているかもしれない」と感じた方に向けて、未経験から実際にインフラエンジニアになるための具体的なロードマップをお伝えします。

ステップ1:基礎知識の習得(1〜2ヶ月)

まずはITインフラの基礎知識を身につけましょう。おすすめの学習内容は以下の通りです。

  • ITパスポート試験の学習:IT全般の基礎知識を幅広くカバーできます
  • Linuxの基本操作:コマンドライン操作に慣れておくことが重要です
  • ネットワークの基礎:TCP/IP、IPアドレス、サブネットなどの基本概念を理解しましょう

学習リソースとしては、Udemyの動画講座、書籍「Linux教科書 LPICレベル1」、無料のオンライン学習サイトなどが活用できます。

ステップ2:資格取得にチャレンジ(2〜3ヶ月)

未経験者が転職市場で評価されるためには、資格取得が非常に効果的です。以下の資格がおすすめです。

資格名 難易度 学習期間の目安 転職での評価
LPIC Level 1 / LinuC Level 1 ★★☆☆☆ 1〜2ヶ月 高い
CCNA(ネットワーク) ★★★☆☆ 2〜3ヶ月 非常に高い
AWS クラウドプラクティショナー ★★☆☆☆ 1ヶ月 高い
基本情報技術者試験 ★★★☆☆ 2〜4ヶ月 高い
AWS ソリューションアーキテクト アソシエイト ★★★★☆ 2〜3ヶ月 非常に高い

特にLPIC Level 1とCCNAは、未経験者が最初に取得するべき資格として強くおすすめします。この2つがあれば、未経験でも書類選考の通過率が大きく上がります。

ステップ3:実践的なスキルを身につける(並行して)

座学だけでなく、実際に手を動かす経験も重要です。

  • 自宅に仮想環境を構築する:VirtualBoxやVMwareを使ってLinuxサーバーを構築してみましょう
  • AWSの無料利用枠を活用する:AWSには12ヶ月間の無料利用枠があります。実際にEC2インスタンスを立ち上げて操作してみましょう
  • ネットワーク構成図を描く練習:Ciscoのパケットトレーサー(無料)を使えば、仮想的なネットワーク環境を構築できます

ステップ4:転職活動を開始する

資格を取得したら、いよいよ転職活動です。以下のポイントを押さえましょう。

  • IT特化型の転職エージェントを活用する:総合型よりも、IT業界に強いエージェントの方が良い求人を紹介してもらえます
  • SES企業を避けたい場合は事業会社を狙う:自社でサービスを運営している企業や、社内SEとしてのポジションを探しましょう
  • SES企業でもホワイトな企業を見極める:研修制度が充実しているか、現場選択の自由があるか、エンジニアの定着率はどうかを確認しましょう
  • 面接では学習意欲をアピールする:取得した資格、自宅での学習内容、今後のキャリアビジョンを具体的に語れるようにしましょう

ステップ5:入社後のキャリア戦略

入社してからが本当のスタートです。最初の1〜2年で意識すべきポイントをまとめます。

  • 運用・監視の現場でも能動的に学ぶ:ただマニュアル通りに作業するだけでなく、「なぜこの構成になっているのか」を考える癖をつけましょう
  • 上位資格の取得を目指す:CCNPやAWSソリューションアーキテクトなど、より専門的な資格に挑戦しましょう
  • 構築案件に手を挙げる:チャンスがあれば積極的に設計・構築業務に関わるようにしましょう
  • 自動化スキルを磨く:Ansible、Terraform、Pythonなどの自動化ツール・言語を学ぶことで市場価値が飛躍的に上がります

インフラエンジニアの将来性:これからも需要はあるのか?

将来性への不安も「やめとけ」と言われる理由の一つです。しかし、データを見ると、インフラエンジニアの将来性は非常に明るいと言えます。

クラウド市場の急拡大

IDC Japanの調査によると、日本国内のパブリッククラウドサービス市場は2027年には約3兆円規模に達すると予測されています。2022年の約1.6兆円と比較すると、5年間で約2倍の成長です。

クラウドの普及が進むほど、クラウドインフラを設計・構築・運用できるエンジニアの需要は増え続けます。従来のオンプレミス(自社でサーバーを所有する形態)からクラウドへの移行プロジェクトも多数発生しており、この流れは今後も加速します。

DX推進による需要拡大

政府が推進するDX(デジタルトランスフォーメーション)の波により、あらゆる企業がITインフラの強化を迫られています。特に中小企業のIT化が進む中で、インフラエンジニアの活躍の場は広がっています。

AIや5Gがもたらす新しい需要

AI技術の発展により、大量のデータを処理するためのインフラ基盤が必要になっています。また、5G通信の普及により、エッジコンピューティング(利用者に近い場所でデータ処理を行う技術)のインフラ構築需要も高まっています。

「AIに仕事を奪われるのでは?」と心配する方もいますが、インフラエンジニアの仕事はAIに代替されにくい職種です。障害対応の判断、セキュリティリスクの評価、ビジネス要件に合わせた設計などは、人間の判断力が不可欠な領域です。むしろ、AIを動かすためのインフラを作る側として、需要は増えていきます。

キャリアパスの多様性

インフラエンジニアとしてのキャリアは、一つの道に限定されません。

  • クラウドアーキテクト:クラウド環境の設計を専門とする上位職(年収800万〜1,200万円)
  • SRE(サイトリライアビリティエンジニア):システムの信頼性を担保する新しい職種(年収700万〜1,000万円)
  • セキュリティエンジニア:サイバーセキュリティの専門家(年収600万〜1,000万円)
  • DevOpsエンジニア:開発と運用の橋渡し役(年収600万〜900万円)
  • ITコンサルタント:技術知識を活かした経営支援(年収800万〜1,500万円)
  • フリーランス:独立して高単価案件を受注(月収60万〜120万円)

このように、インフラエンジニアはキャリアの幅が非常に広いのが特徴です。一つの分野を極めるもよし、複数の技術を横断的に身につけるもよし、自分のライフスタイルに合わせた働き方を選択できます。

未経験からの転職で失敗しないためのブラック企業の見分け方

未経験から転職する際に最も注意すべきなのが、ブラック企業に入ってしまうリスクです。ここでは具体的な見分け方を解説します。

こんな求人には要注意

  • 「未経験大歓迎!」を大々的にアピール:未経験OKなのは良いですが、それが最大のセールスポイントになっている企業は、人の入れ替わりが激しい可能性があります
  • 「研修充実」だが具体的な内容が不明:研修期間、カリキュラム内容、講師の有無などを具体的に確認しましょう
  • 年間休日が110日未満:IT業界の平均は120日前後です。110日を下回る場合は注意が必要です
  • 固定残業代が多い:基本給に40時間以上の固定残業代が含まれている場合は、長時間労働が常態化している恐れがあります
  • 面接が1回だけで即内定:あなたのスキルや適性を十分に見極めずに採用する企業は、人材を大切にしていない可能性があります

良い企業を見極めるポイント

  • エンジニアの資格取得支援制度がある:受験費用の負担や、合格時の報奨金制度がある企業はエンジニアの成長を重視しています
  • 案件を選べる制度がある:SES企業の場合、エンジニア自身がプロジェクトを選択できる仕組みがあるかが重要です
  • エンジニアの口コミ評価が高い:OpenWork(旧Vorkers)やGlassdoorなどの口コミサイトで、現役社員・元社員の評価を確認しましょう
  • 面接でキャリアプランについて質問される:あなたの将来像に関心を持ち、育成する意思がある企業は信頼できます
  • 退職率が公開されている:情報をオープンにしている企業は、自社の環境に自信があると言えます

まとめ:「やめとけ」を鵜呑みにせず、自分の目で判断しよう

この記事の要点をまとめます。

  • 「やめとけ」には理由がある:夜勤、単調な初期業務、覚えることの多さ、障害対応のプレッシャーなど。これらを理解した上で覚悟できるかが重要
  • ただし、すべてが真実ではない:夜勤のない現場もあり、年収はスキル次第で大きく上がり、将来性も非常に高い
  • 向き不向きがある:コツコツ型で論理的思考が得意な人、安定志向の人には特に向いている
  • 最初の1〜2年が勝負:運用・監視業務の時期を乗り越え、設計・構築にステップアップすれば、やりがいも年収も大きく変わる
  • 資格取得が転職成功のカギ:LPIC Level 1、CCNA、AWS系の資格は未経験者の強い武器になる
  • 企業選びが最重要:ブラック企業に入ると挫折のリスクが高まる。転職エージェントや口コミサイトを活用して慎重に選ぼう
  • インフラエンジニアの将来性は明るい:クラウド市場の拡大、DX推進、AI基盤の需要増加により、今後も需要は増え続ける

「やめとけ」という声を全面的に否定するつもりはありません。確かにつらい面はあります。しかし、それは多くの職業に共通することです。

大切なのは、ネットの意見を鵜呑みにせず、自分自身の適性と目標に照らし合わせて判断することです。この記事が、あなたのキャリア選択の一助になれば幸いです。

よくある質問(FAQ)

未経験からインフラエンジニアになるのに年齢制限はありますか?

法的な年齢制限はありません。ただし、現実的には20代〜30代前半が転職しやすい傾向にあります。30代後半以降でも、資格取得や前職の経験をうまくアピールできれば転職は可能です。実際に35歳以上で未経験からインフラエンジニアに転職した方も多数います。年齢よりも学習意欲と行動力が重視されます。

インフラエンジニアとプログラマー、未経験からならどちらがおすすめですか?

どちらが良いかは適性によります。論理的に仕組みを理解することが好きで、コツコツ型の方にはインフラエンジニアが向いています。一方、目に見えるものを作りたい、創造性を発揮したい方にはプログラマーが向いています。インフラエンジニアの方が資格で評価されやすく、プログラマーはポートフォリオが求められるため、学習の進め方も異なります。

インフラエンジニアは将来AIに仕事を奪われますか?

インフラエンジニアの仕事がAIに完全に代替される可能性は低いです。単純な監視業務は自動化が進みますが、障害時の判断、ビジネス要件に基づく設計、セキュリティリスクの評価などは人間の判断力が不可欠です。むしろAIを動かすためのインフラ基盤を構築する仕事が増えるため、需要はさらに高まると予測されています。

未経験からの転職で最初に取るべき資格は何ですか?

最初に取るべき資格としては、LPIC Level 1(Linux技術者認定)とCCNA(ネットワーク技術者認定)がおすすめです。LPIC Level 1はLinuxの基本操作を証明でき、CCNAはネットワークの基礎知識を証明できます。学習期間はそれぞれ1〜3ヶ月程度です。クラウドに興味がある方は、AWS クラウドプラクティショナーも併せて取得すると、転職時の評価が高まります。

SES企業はすべて避けるべきですか?

SES企業すべてが悪いわけではありません。研修制度が充実し、エンジニアの希望を考慮した案件配属を行い、資格取得支援がある優良なSES企業も多く存在します。見極めるポイントは、研修内容の具体性、案件選択の自由度、エンジニアの定着率、口コミサイトでの評価です。むしろ、未経験者が幅広い現場を経験してスキルアップするにはSES企業が適している場合もあります。

夜勤なしのインフラエンジニアの仕事はありますか?

はい、夜勤なしのインフラエンジニアの仕事は多数あります。設計・構築をメインとするポジション、クラウドエンジニア、社内SE、自社サービスのインフラ担当などは日勤のみが一般的です。ただし、未経験からの入社直後は運用・監視業務に配属されることが多く、その場合は夜勤がある可能性があります。1〜2年経験を積んで設計・構築にステップアップすれば、夜勤から離れることができます。

文系出身・IT未経験でもインフラエンジニアになれますか?

もちろんなれます。実際に、インフラエンジニアの約30〜40%は文系出身というデータもあります。インフラエンジニアに必要なのは高度な数学力ではなく、論理的思考力と学習意欲です。文系出身者はコミュニケーション力やドキュメント作成能力に優れていることが多く、それらはエンジニアとしても重要なスキルです。資格取得で技術力を証明すれば、出身学部は大きなハンデになりません。

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