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ITストラテジストの受験資格とは?誰でも受験できる国家試験
「ITストラテジスト試験を受けたいけど、受験資格はあるの?」「実務経験がないと受けられないのでは?」と不安に感じている方は多いのではないでしょうか。結論から言えば、ITストラテジスト試験に受験資格の制限はありません。年齢・学歴・実務経験を問わず、誰でも受験することが可能です。
この記事では、ITストラテジスト試験の受験資格の詳細はもちろん、試験の概要・難易度・合格率・効果的な勉強法まで、合格に必要なすべての情報を網羅的にお伝えします。これから受験を検討している方は、ぜひ最後まで読んで合格への第一歩を踏み出してください。
ITストラテジスト試験の基本情報を確認しよう
まずはITストラテジスト試験がどのような試験なのか、基本情報を整理しておきましょう。正確な情報を把握することが、効率的な受験対策の出発点になります。
試験の位置づけと主催団体
ITストラテジスト試験は、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が実施する情報処理技術者試験の一つです。試験区分としては「高度試験」に分類されており、情報処理技術者試験制度の中で最高峰のレベル4に位置づけられています。
同じレベル4の試験には、システムアーキテクト試験やプロジェクトマネージャ試験などがあります。その中でもITストラテジストは、経営戦略とIT戦略を結びつける「上流工程の専門家」としての能力を証明する資格です。
試験の実施スケジュール
ITストラテジスト試験は年1回、毎年4月(春期)に実施されます。以前は10月実施でしたが、2023年度(令和5年度)から春期に変更されました。年に1度しかチャンスがないため、計画的な学習スケジュールが不可欠です。
申込期間は例年1月中旬から2月上旬頃です。申込を忘れると1年待たなければならないため、IPAの公式サイトを定期的にチェックしましょう。
受験料
受験手数料は7,500円(税込)です。2022年度から改定されており、以前の5,700円から値上げされています。高度試験はすべて同じ受験料です。
受験資格の詳細
改めて強調しますが、ITストラテジスト試験には受験資格の制限が一切ありません。具体的には以下の通りです。
- 年齢制限:なし(未成年でも受験可能)
- 学歴制限:なし(大卒でなくても受験可能)
- 実務経験:不要(IT業界未経験でも受験可能)
- 前提資格:なし(基本情報技術者や応用情報技術者を持っていなくても受験可能)
- 国籍制限:なし(日本語で受験できれば誰でも可能)
つまり、理論上は学生でもIT未経験者でも受験できます。ただし、試験内容は経営戦略やIT戦略に関する高度な知識と実践力を問うものです。受験資格がないからといって、簡単に合格できるわけではない点には十分注意が必要です。
ITストラテジスト試験の難易度と合格率を徹底分析
受験資格に制限がないとわかったところで、次に気になるのは試験の難易度でしょう。ここでは合格率や他の資格との比較から、ITストラテジストの難易度を客観的に分析します。
合格率の推移
ITストラテジスト試験の合格率は、過去数年間の推移を見ると以下の通りです。
| 実施年度 | 受験者数(午前I免除含む) | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2019年度(令和元年) | 約4,900人 | 約730人 | 15.4% |
| 2020年度(令和2年) | 約4,500人 | 約680人 | 15.3% |
| 2021年度(令和3年) | 約4,500人 | 約700人 | 15.3% |
| 2022年度(令和4年) | 約4,400人 | 約660人 | 15.0% |
| 2023年度(令和5年) | 約5,100人 | 約780人 | 15.5% |
合格率は例年15%前後で安定しています。約6〜7人に1人しか合格できない計算です。しかも、この数字は「受験した人」の中での合格率です。申し込んでも当日欠席する人も多いため、実際に勉強して受験に臨んだ人の中での競争はさらに厳しいと言えます。
他の高度試験との難易度比較
同じレベル4の高度試験と比較してみましょう。
| 試験区分 | 合格率(目安) | 特徴 |
|---|---|---|
| ITストラテジスト | 約15% | 経営×IT戦略の論述が求められる |
| システムアーキテクト | 約15% | システム設計の論述が求められる |
| プロジェクトマネージャ | 約14% | PM経験に基づく論述が求められる |
| ITサービスマネージャ | 約15% | 運用管理の論述が求められる |
| システム監査技術者 | 約15% | 監査の論述が求められる |
合格率だけを見ると大きな差はありません。しかし、ITストラテジストは経営戦略という抽象度の高いテーマを扱うため、実務経験がない方にとっては特に難しいと感じることが多い試験です。
他の人気資格との比較
IT系以外の難関資格とも比較してみます。ITストラテジストは、中小企業診断士や社会保険労務士と同程度の難易度と言われることがあります。必要な学習時間の目安は以下の通りです。
- ITストラテジスト:約200〜400時間(IT基礎知識がある場合)
- 中小企業診断士:約800〜1,200時間
- 応用情報技術者:約200〜500時間
ITや経営の基礎知識がある方であれば、比較的短期間で合格を狙えるのがITストラテジストの特徴です。ただし、午後II試験の論述対策には十分な時間を確保する必要があります。
ITストラテジスト試験の出題形式と試験構成
合格を目指すなら、試験の構成と出題形式を正確に理解することが欠かせません。ITストラテジスト試験は1日で4つの試験を受ける長丁場です。
試験の全体構成
| 試験区分 | 時間 | 出題形式 | 合格基準 |
|---|---|---|---|
| 午前I | 9:30〜10:20(50分) | 四肢択一(30問) | 60点以上/100点満点 |
| 午前II | 10:50〜11:30(40分) | 四肢択一(25問) | 60点以上/100点満点 |
| 午後I | 12:30〜14:00(90分) | 記述式(4問中2問選択) | 60点以上/100点満点 |
| 午後II | 14:30〜16:30(120分) | 論述式(3問中1問選択) | A判定 |
各試験は基準点に達しないと次の試験が採点されない仕組みです。つまり、午前Iで不合格なら午前II以降は採点されません。すべての試験で基準をクリアしてはじめて合格となります。
午前I試験の特徴と免除制度
午前I試験は、情報処理技術者試験の高度試験共通の問題です。テクノロジ・マネジメント・ストラテジの各分野から幅広く出題されます。
重要なのは午前I免除制度の存在です。以下のいずれかの条件を満たすと、午前I試験が2年間免除されます。
- 応用情報技術者試験に合格している
- いずれかの高度試験に合格している
- いずれかの高度試験の午前I試験で基準点以上を取得している
午前I免除を活用すれば、当日の負担が大きく軽減されます。まだ応用情報技術者を取得していない方は、先に応用情報を取得してからITストラテジストに挑戦するのも有効な戦略です。
午前II試験の特徴
午前II試験はITストラテジスト固有の問題です。出題範囲は主に以下の分野に集中しています。
- 経営戦略マネジメント
- 技術戦略マネジメント
- ビジネスインダストリ
- システム戦略
- システム企画
過去問からの再出題率が高いのが特徴です。過去5年分程度の問題を繰り返し解くことで、十分に合格点を狙えます。
午後I試験の特徴
午後I試験は長文の事例を読み、設問に記述式で回答する形式です。1問あたり約45分で解く必要があるため、読解スピードと要点を素早く把握する力が求められます。
出題テーマは、IT戦略策定・事業戦略とIT活用・デジタルトランスフォーメーション(DX)・IoTやAIの活用戦略など、時代のトレンドを反映した内容が多いです。
午後II試験(論述式)の特徴
ITストラテジスト試験最大の関門が午後II試験の論述(小論文)です。120分で2,200〜3,600文字程度の論文を手書きで作成します。
論文は以下の構成で求められます。
- 設問ア:事業概要と対象のIT戦略の背景(800字以内)
- 設問イ:具体的な取り組み内容(800字〜1,600字)
- 設問ウ:評価と改善点(600字〜1,200字)
評価基準は「A(合格)・B・C・D」の4段階で、A判定のみが合格です。論理的な構成力・具体性・ITストラテジストとしての視座の高さが問われます。
ITストラテジストを取得するメリットと活用シーン
受験を検討するうえで、取得後のメリットを知っておくことはモチベーション維持にもつながります。ITストラテジストの資格がもたらす具体的な恩恵を見ていきましょう。
キャリアアップと年収への影響
ITストラテジストは情報処理技術者試験の最高峰に位置する資格です。取得者はIT戦略のプロフェッショナルとして高い評価を受けます。
具体的なキャリアパスとしては、以下のようなポジションが想定されます。
- CIO(最高情報責任者)やCTO(最高技術責任者)
- ITコンサルタント
- 経営企画部門のIT戦略担当
- デジタルトランスフォーメーション推進リーダー
- ITベンダーのプリセールスや上流SE
年収面では、ITストラテジスト保有者は平均年収600万〜900万円以上のレンジに位置することが多いです。特にコンサルティングファームやSIerの上位ポジションでは、1,000万円以上の年収も珍しくありません。
資格手当と報奨金
多くのIT企業では、高度情報処理技術者試験の合格者に対して資格手当や一時金を支給しています。金額は企業によって異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。
- 月額手当:5,000円〜20,000円
- 一時金(報奨金):50,000円〜200,000円
仮に月額10,000円の手当がつく場合、年間で12万円の収入アップとなります。受験料7,500円と勉強にかかるコストを考えれば、投資対効果は非常に高いと言えるでしょう。
他の資格試験での優遇措置
ITストラテジストに合格すると、他の資格試験で優遇を受けられるケースがあります。
- 中小企業診断士試験:第1次試験の「経営情報システム」科目が免除
- 技術士試験:情報工学部門の一次試験免除の参考要件
- 弁理士試験:論文式筆記試験の選択科目免除
特に中小企業診断士との相性は抜群です。ITストラテジストで培った経営×ITの知識は、中小企業診断士の学習にもそのまま活かせます。ダブルライセンスを目指す方にとって、大きなアドバンテージになります。
転職市場での評価
転職市場において、ITストラテジストは高い専門性の証明として機能します。特に以下の場面で有利に働きます。
- コンサルティングファームへの転職
- 事業会社のIT部門への転職
- 官公庁・自治体のIT関連職への応募
官公庁のIT調達に関わる案件では、ITストラテジスト保有者を条件とするケースもあります。公共分野でのキャリアを考えている方にとっては、特に価値の高い資格です。
ITストラテジスト合格のための効果的な勉強法
ここからは、実際に合格を勝ち取るための具体的な勉強法を解説します。試験ごとに対策のポイントが異なるため、それぞれに適したアプローチを取りましょう。
学習計画の立て方
ITストラテジスト試験は毎年4月に実施されます。前年の10月頃から約6ヶ月間の学習期間を確保するのが理想的です。学習時間の目安と配分は以下の通りです。
| 試験区分 | 学習時間の目安 | 学習配分 |
|---|---|---|
| 午前I | 30〜50時間 | 全体の15% |
| 午前II | 30〜40時間 | 全体の15% |
| 午後I | 50〜80時間 | 全体の30% |
| 午後II | 80〜120時間 | 全体の40% |
午前I免除の方は、その分の時間を午後対策に回しましょう。特に午後II対策に全体の40%以上の時間を投入するのがポイントです。
午前対策:過去問の反復が最も効率的
午前I・午前IIともに、最も効率的な対策は過去問の反復演習です。特に午前IIは過去問からの再出題率が50%を超えることもあるため、過去問を制することが合格への近道です。
具体的な学習手順は以下の通りです。
- 過去5〜8年分の問題を入手する
- 1回目は解説を読みながら理解する
- 2回目は自力で解き、間違えた問題にマークする
- 3回目以降は間違えた問題を重点的に復習する
- 正答率90%以上を目標にする
Webサイトやアプリで過去問を無料公開しているサービスもあります。隙間時間を活用して、繰り返し問題に取り組みましょう。
午後I対策:読解力と回答テクニックの向上
午後I試験の対策では、以下の3つのスキルを磨くことが重要です。
1. 長文の素早い読解力
1問あたり約3,000〜5,000字の事例文を読む必要があります。最初から最後まで精読するのではなく、設問を先に読んでから本文を読む方法が効率的です。何を聞かれているかを把握したうえで本文に取り組めば、必要な情報を素早く見つけられます。
2. 解答の型を身につける
記述式の解答には一定のパターンがあります。「〜のために、〜を実施する」「〜という課題に対して、〜を行うことで解決する」など、因果関係を明確にした回答テンプレートを用意しておきましょう。
3. 時間管理の徹底
90分で2問を解くため、1問あたり45分が目安です。本番では難しいと感じた問題は後回しにし、確実に得点できる問題から取り組む判断力も求められます。
午後II対策:論文攻略が合否を分ける
ITストラテジスト試験の最大の山場である午後II対策は、以下のステップで進めましょう。
ステップ1:合格論文の研究(学習開始〜1ヶ月目)
まずは合格者の論文例を読み込みます。参考書に掲載されている論文例を最低10本は読み、論文の構成・表現・具体性のレベル感を体に染み込ませてください。
ステップ2:自分のネタ帳を作る(2ヶ月目〜3ヶ月目)
論文ではリアルな業務経験に基づいた具体的な記述が求められます。実務経験がある方は、自分が関わったプロジェクトやIT戦略を整理してネタ帳にまとめましょう。
実務経験が少ない方は、以下の方法でネタを準備できます。
- 業界の事例研究レポートを読む
- IT系メディアのDX事例記事を収集する
- 参考書の論文例をベースにアレンジする
- IPAの「IT人材白書」や「DX白書」から事例を学ぶ
ステップ3:実際に書く練習(3ヶ月目〜試験直前)
論文対策で最も重要なのは「実際に手書きで書く」練習です。パソコンでの下書きだけでは、本番で時間が足りなくなる可能性があります。最低でも5本以上の論文を手書きで完成させましょう。
練習の際は以下の点をチェックしてください。
- 制限時間120分以内で書けるか
- 設問ごとの文字数制限を守れているか
- 具体的な数値やシステム名が入っているか
- ITストラテジストの視点(経営目線)で書けているか
- 論理的な構成になっているか
おすすめの参考書と教材
ITストラテジスト試験の対策におすすめの教材を紹介します。
- 『ITストラテジスト 合格教本』(技術評論社):基礎知識のインプットに最適
- 『ITストラテジスト 午後I・II対策』(翔泳社):午後試験に特化した実践的な対策書
- 『情報処理教科書 ITストラテジスト』(翔泳社):定番の網羅的な参考書
- IPAの過去問(公式サイトで無料公開):最重要の教材
参考書は1〜2冊に絞り、繰り返し読み込むのが効果的です。手を広げすぎると学習効率が下がるため注意しましょう。
受験資格がなくても知っておくべき前提知識
ITストラテジスト試験に受験資格はありませんが、一定の前提知識がないと太刀打ちできないのが現実です。ここでは、受験前に身につけておきたい知識レベルについて解説します。
IT基礎知識(応用情報技術者レベル)
午前I試験は応用情報技術者試験の問題からも出題されます。最低でも応用情報技術者試験の午前問題が6割以上解けるレベルのIT基礎知識は必要です。
基本情報技術者→応用情報技術者→ITストラテジストという順番でステップアップするのが王道ルートです。すでにIT業界で5年以上の経験がある方は、応用情報を飛ばしてITストラテジストに挑戦するのもアリです。
経営戦略に関する知識
ITストラテジストの核心は「経営戦略とIT戦略の融合」です。以下の経営戦略フレームワークは必ず理解しておきましょう。
- SWOT分析
- バランススコアカード(BSC)
- ファイブフォース分析(ポーターの競争戦略)
- バリューチェーン分析
- アンゾフの成長マトリクス
- PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)
これらのフレームワークは午前II・午後I・午後IIのすべてで出題される可能性があります。単に名称を暗記するだけでなく、実際のビジネスシーンでどう使うかをイメージできるレベルまで理解を深めてください。
最新のITトレンド
近年の出題傾向として、DX・AI・IoT・クラウド・データ活用などの最新トレンドに関する問題が増えています。特にDX(デジタルトランスフォーメーション)は頻出テーマです。
経済産業省の「DXレポート」やIPAの「DX白書」を読んでおくと、午後試験の事例理解に役立ちます。日常的にIT系ニュースメディアを読む習慣をつけておくこともおすすめです。
ITストラテジスト試験に関連する他の資格と学習ロードマップ
ITストラテジストの受験を検討する際、関連する他の資格についても知っておくと、効率的なキャリア戦略を立てられます。
情報処理技術者試験のステップアップルート
情報処理技術者試験は段階的にレベルアップしていくのが一般的です。ITストラテジストを目指す場合の推奨ルートは以下の通りです。
- 基本情報技術者試験(レベル2):IT基礎知識の習得
- 応用情報技術者試験(レベル3):幅広いIT知識の深掘り+午前I免除の取得
- ITストラテジスト試験(レベル4):経営×IT戦略の専門家へ
いきなりITストラテジストに挑戦することも制度上は可能です。しかし、応用情報技術者を先に取得しておくことで午前I免除が得られるため、合格確率が大幅に上がります。
並行取得・ダブルライセンスにおすすめの資格
ITストラテジストと相性の良い資格を紹介します。
- 中小企業診断士:経営コンサルティング力を証明。ITストラテジストとの相乗効果が非常に高い
- PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル):国際的に通用するPM資格
- AWS認定ソリューションアーキテクト:クラウド技術の実務スキルを補完
- プロジェクトマネージャ試験:同じ高度試験でPM領域をカバー
- システムアーキテクト試験:同じ高度試験で設計領域をカバー
ITストラテジストは「戦略」に特化した資格のため、技術面やマネジメント面を補完する資格と組み合わせると市場価値がさらに高まります。
受験当日の流れと注意点
試験当日に慌てないよう、事前に流れを把握しておきましょう。準備不足で実力を発揮できないのは非常にもったいないことです。
当日のタイムスケジュール
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 9:00頃 | 入室開始 |
| 9:30〜10:20 | 午前I試験(50分) |
| 10:50〜11:30 | 午前II試験(40分) |
| 11:30〜12:30 | 昼休憩 |
| 12:30〜14:00 | 午後I試験(90分) |
| 14:30〜16:30 | 午後II試験(120分) |
朝9:30から夕方16:30まで、約7時間のマラソン試験です。体力と集中力の維持が重要なため、以下の点に注意してください。
当日の持ち物と注意事項
- 受験票:写真の貼付を忘れずに
- 筆記用具:シャープペンシル(HBまたはB)と消しゴムを複数本
- 時計:試験会場に時計がない場合があるため必須(スマートウォッチは不可)
- 昼食:会場付近にコンビニがない場合を想定して持参推奨
- 飲み物:ペットボトルの水やお茶(蓋つきに限る)
- 上着:空調が効きすぎている場合の体温調節用
午後II試験では手書きで2,000文字以上を書くため、手が疲れにくい筆記用具を選ぶことも地味に重要です。試し書きをして、自分に合ったペンを見つけておきましょう。
ITストラテジスト試験合格者の体験談と成功のコツ
実際の合格者がどのように勉強し、何を意識して試験に臨んだのかを知ることは、非常に参考になります。ここでは、複数の合格者に共通する成功パターンを紹介します。
合格者に共通する5つの特徴
- 午後II対策を最優先にしている:合格者の多くが学習時間の40%以上を論文対策に充てています。午前試験は過去問演習で効率的にクリアし、残りの時間を論述力の向上に使っています。
- 論文のテンプレートを持っている:設問ア・イ・ウそれぞれの書き出し・展開・締めの型を事前に準備し、本番では内容をテーマに合わせて当てはめるだけの状態にしています。
- 具体的な数値を論文に盛り込んでいる:「売上高100億円」「従業員500名」「年間IT投資額5億円」など、具体的な数字を入れることで論文のリアリティが格段に増します。
- 経営者の視点で考えられる:エンジニア目線ではなく、CIOや経営企画の視点から課題と解決策を語れることが重要です。
- 早い段階から手書き練習を始めている:PCでの下書きだけでなく、原稿用紙での手書き練習を最低1ヶ月前から行っています。
不合格になりやすいパターン
逆に、不合格になる方に多いパターンも確認しておきましょう。
- 午前対策に時間をかけすぎる:午前で満点を目指す必要はありません。6割取れれば合格です。
- 論文を書く練習をしない:頭で考えるだけでは本番で書けません。実際に手を動かすことが必須です。
- 論文のネタが1パターンしかない:出題テーマに合わない場合に対応できなくなります。最低3パターンは準備しましょう。
- 時間配分を意識しない:午後I・IIともに時間切れで不合格になるケースは非常に多いです。
まとめ:ITストラテジスト試験の受験資格と合格への道筋
この記事の要点を整理します。
- ITストラテジスト試験に受験資格はない。年齢・学歴・実務経験を問わず誰でも受験可能
- 試験は年1回(春期・4月)の実施で、受験料は7,500円
- 合格率は例年約15%で、情報処理技術者試験の最高峰レベル4に位置する
- 午前I試験は応用情報技術者合格などにより免除が可能
- 最大の関門は午後II試験の論述で、学習時間の40%以上を論文対策に充てるべき
- 取得のメリットは資格手当・キャリアアップ・転職市場での評価・他資格試験の免除など多数
- 応用情報技術者からのステップアップが効率的な王道ルート
- 中小企業診断士とのダブルライセンスは市場価値が非常に高い
ITストラテジストは、受験資格に制限がないからこそ、誰にでもチャンスがある資格です。しかし、合格には計画的な学習と十分な対策が求められます。この記事で紹介した勉強法と戦略を参考に、ぜひ合格を勝ち取ってください。
よくある質問(FAQ)
ITストラテジスト試験の受験資格はありますか?
ITストラテジスト試験に受験資格の制限はありません。年齢・学歴・実務経験・前提資格を問わず、誰でも受験することができます。ただし、試験内容は情報処理技術者試験の最高峰レベル4に位置する高度な内容であり、合格には十分な学習が必要です。
ITストラテジスト試験の合格率はどれくらいですか?
ITストラテジスト試験の合格率は例年約15%前後で推移しています。約6〜7人に1人しか合格できない計算で、情報処理技術者試験の高度試験の中でも難関とされています。特に午後II試験の論述式が最大の関門です。
ITストラテジスト試験は年に何回実施されますか?
ITストラテジスト試験は年1回、毎年4月(春期)に実施されます。2023年度から秋期(10月)から春期(4月)に変更されました。年に1回しかチャンスがないため、申込期間(例年1月中旬〜2月上旬)を忘れないよう注意が必要です。
ITストラテジスト試験に実務経験なしで合格できますか?
制度上は実務経験なしでも受験・合格は可能です。ただし、特に午後II試験(論述式)では実務経験に基づいた具体的な記述が求められるため、実務経験がない方は業界の事例研究や参考書の論文例を活用してネタを準備する必要があります。十分な対策を行えば、実務経験が浅くても合格は十分に狙えます。
ITストラテジスト試験の午前I免除はどうすれば受けられますか?
午前I免除は、以下のいずれかの条件を満たすと2年間適用されます。(1)応用情報技術者試験に合格している、(2)いずれかの高度試験に合格している、(3)いずれかの高度試験の午前I試験で基準点以上を取得している。午前I免除を活用すると当日の負担が大幅に軽減されるため、先に応用情報技術者試験の取得を目指すのも有効な戦略です。
ITストラテジストを取得するとどのようなメリットがありますか?
主なメリットは以下の通りです。(1)企業での資格手当・報奨金(月額5,000〜20,000円が相場)、(2)CIOやITコンサルタントなどへのキャリアアップ、(3)転職市場での高い評価、(4)中小企業診断士試験の科目免除や弁理士試験の選択科目免除、(5)官公庁のIT関連案件への参加資格を得られるケースがあります。
ITストラテジスト試験の効果的な勉強法を教えてください。
効果的な勉強法のポイントは3つです。(1)午前対策は過去問の反復演習が最も効率的で、過去5〜8年分を正答率90%以上になるまで繰り返す。(2)午後I対策は設問を先に読んでから本文を読む読解テクニックを身につける。(3)午後II対策は学習時間の40%以上を充て、最低5本以上の論文を手書きで練習する。特に論文のテンプレートと具体的なネタを事前に準備しておくことが合格の鍵です。
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